表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/60

龍虎相撃

「ワタシの名はアリス・マレニア・リークレット。そちらにいるシャルって名前の女に用があるから呼んできなさい!」

翌日早朝、帝国軍と王国軍が対峙している中でアリスは独りその中間地点に立っていた。

「ボクがシャルロット・ルーデシア、聖女と呼ばれている者だよ。ボクに何のようだい?」

シャルが応じて出てくる。

「イグナシオのことよ。」

「イグナシオ!今何処にいるのよ!?」

途端に声音が変わる。

「あそこで私たちのことを見ているわ。」

そうオレは椅子に縛り付けられ猿轡をされた状態でこの光景を見せられていた。

「いま助けるからッ!!」

「慌てなくてもワタシは彼を殺すつもりはないわ。何処の世界に自分の愛する夫を殺すバカがいるのかしら?」

「夫!?何を言ってるのあなた?イグナシオはボクの夫だよ?」

「そう、貴女はイグナシオの妻…だった。でももう必要ないのよワタシがいるから!」

「何を言っているかわからないわ。冗談はその小さな胸だけにしてくださらない?」

「胸に栄養取られ過ぎて頭が悪いのね。お可哀想。」

「…で?何の用なの?早く貴女を殺したいんだけど?」

シャルは爆発寸前だ。

「簡単な話よ。ワタシと貴女でイグナシオを賭けて一騎討ちしない?ついでに負けた方の軍も降参するとかどうかしら?」

「望ムトコロ!!」

「よかった。これでイグナシオに重婚の罪を着せずにすむわ。」

「クソ野郎がァ・・・・ タイマンだぞてめェ・・・・」

「秒で『前妻』にしてやるよッ!!?」

ちょっと待って、シャルさんタイマン無理じゃないスか?

剣とか使えないし。

「バカヤロゥ!漢はコブシで語るんじゃろがい!!」

アリスの顔面にシャルの右拳がめり込む。

「こんな軽いコブシがお前の想いなのか?笑わせてくれるじゃない。」

まるでノーダメージな風を装っているが膝ガクガクしてるぞアリス。

そこからノーガードの殴り合いが始まった。2人とも執拗に相手の顔面を狙っている。腫れ上がっちゃってすでに原形を留めてない。

「ワタシは…昨晩漸くイグナシオと結ばれたのよ。こんな所で負けてられない!」

アリスの右ストレートがシャルの顔ど真ん中に突き刺さる。

「ボクがイグナシオの第一夫人、この座は誰にも渡さないッ!」

シャルの左フックがアリスのこめかみにヒットした。

「おいっ!?ちょっと待てや?」

「なんだよ?今いいところなのに…。」

素直にコブシを収めるシャルさん。

「第一夫人ってことは第二夫人もありなのか!?」

「イグナシオはボクと結婚したから皇族に準じる扱いになったの。だから側室はとれるわよ?」

「なんだって!?ワタシは側室でも構わないんだがその場合はどうなる?」

「ボクはイグナシオほどの人を独り占めする気はないわ。ただ一番ではありたいけど。」

「じゃ、じゃあ、ここはワタシの負けでいいからイグナシオの側室になることを認めてくれないか?」

「いいわよ。ただし一番はボクだからね!」

「わかった。今日から部下とともにお世話になります。」


こうしてシャルとアリスは正式に和睦した。

軍神師団も戸惑いはあったようだが軍神自ら降ることを宣言したため帝国の傘下に入った。

そしてこの夜オレは地獄を見た。

聖女と軍神相手に夜戦をすることになったのだ。

降伏は許されない。

疲れても回復魔法をかけられる。


翌日カラカラに乾涸びた状態でオレは副官に発見された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ