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魔神将軍

本当のことを言うとマレドニア神聖皇国に行くか迷った。

あのデブ野郎だけは許さない。今すぐに八つ裂きにしてやりたい。憎い憎い憎い。殺す殺す殺す殺す。

「もぉー。また悪いこと考えてるでしょ?今はダメよ。」

「シャルを酷い目に遭わせたあのデブだけはオレが殺す!」

「帝国行くのやめて皇国に行く?」

「理性では分かってるんだ帝国は今すぐに助けないと滅亡してしまうことを。ただ感情で割り切れないんだ。」

「そういうときはね。」

シャルが優しく微笑みキスをした。

「ボクだけを見て。」

沸き立っていたドス黒い怒りの炎が急速に鎮火していく。

「やっぱりシャルはすげーや。怒りが消えて逆にほわほわしてきた。」

「スゴいでしょ?だってイグナシオの奥さんだもの。」

シャルは会心の笑みを浮かべた。

シャルロットさんには一生敵わない。

オレたちはアンリがいるサリウス大公領を目指している。

地獄で舎弟にした魔神ザナドゥを供にして。

舎弟と言ってもオレのではない。シャルの舎弟だ。

今でもあの時のことを思い出すと笑える。


―――――――――――――――――――――


地獄の第六階層『焦熱地獄』での出来事だ。

その頃のオレとシャルは修行の終わりが近いことを知り張り切っていた。

「鬼狩りジャアアア!!『(みなごろし)』にすんぞゴラァ!?」

「シャルさん飛ばし過ぎっス。落ち着いて!」

そうして順調に鬼を殲滅していたら一際強そうなヤツが飛んできた。

「ナンダァおめーらは??ここはこの俺様、魔神将軍ザナドゥの縄張りだと知ってるんかワレェ!?」

「魔神?将軍?テメエがこの階層のボスかぁ?」

シャルさんが口汚く問いかける。

「だったらなんだ!!殺すぞ虫ケラ!!」

「…待ってたぜぇ?この『刻』をよぉ!!!!」

言い放ったその瞬間、ザナドゥの顔面にシャルさんの裏拳が突き刺さる。メコメコメコォ

魔神将軍ザナドゥは頭部を地面に突っ込みながら100m吹き飛ばされていった。

「トドメだ死ねコラたこゴラァ!!」

シャルがザナドゥの頭部目掛けてケリを叩き込む。

ケリの衝撃で地面にクレーターができザナドゥは下半身を残し消し飛んだ。

「あ、あのーシャルさん?」

「どうしましたかイグナシオさま?」

「ソイツ殺しちゃったらイカンのです。」

「え?」

「ソイツ、『神』だからその恩恵とか魔法とか使えなくなるのです。」

「あらあらまあまあ?どうしましょ?」

「オレが生き返らせてみるよ。『死者蘇生(リライブ)』!」

ザナドゥは蘇った。しかしガタガタ震えている。

「旦那方は俺様を生き返らせてどうするつもりなんだ?まさか延々に殺し続けるつもりじゃあ…」

「それも良いわね。」

「ヒィィ」

「待て待て。利用価値があるから復活させたんじゃん?」

「あっ…。お靴をお舐めすればよろしいですか?何でもしますから殺さないでくださいっ!!!!」

「じゃあオマエ今からボクの舎弟な?逆らったら殺すから。」

「魔神将軍ザナドゥ、マスターの奴隷として誠心誠意お仕えいたします!!」


魔神を従えた女、シャルロットはニコニコして上機嫌になった。 


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