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冒険者学校

15の歳

オレは冒険者学校に入学した。

この学校は13才から入れるそうなので若干遅れて入ったことになる。

教科は決まっていて、歴史学、国語、剣術、体術そして魔法学となっている。

「学」とついている教科は座学のみらしい。

魔法を使える者は極々僅かしかいないから仕方ない。

教える教師からして魔法を使えない。

首都とは言え弱小な王国だからそんなものか。


歴史学

カーライル王国の歴史を学ぶ。

ミハエル・カーライルと言う人物が500年前に建国した大陸では比較的新しい国である。

ミハエル・カーライルは弟であるアラベル・カーライルと共に冒険者をしていたが、今もある大国、ルーデシア帝国の軍団長の目に止まり軍人として叩き上げ、兄ミハエルは公爵に叙され、弟アラベルは第1帝姫に見染められ後に帝位を継ぐことになる。

兄ミハエルも第1帝姫に入れ込んでいたが、見事振られて帝国を出奔。

カーライル王国を建国したんだって。

建国した当時は帝国から攻め込まれていたが、ミハエル王のジェラシックパワーで跳ね除けているうちに帝国の北方から魔族が攻め込んできたので帝国と王国は休戦し、今に至るのだそう。

何だか知らない方がよかった。


国語

司祭さまから読み書きを教わっていたオレには楽勝。

晴れて貴重な睡眠時間となる。


剣術

王家に伝わる剣技、カーライル流を教わることになった。

建国王は剣に秀でていて一流派を立てたんだそう。

決して弟がルーデシア皇帝になったこととは関係がない、と教師が力説していた。

カーライル流の型を教わる。

なるほど人物は兎も角、剣術は一流だったんだな。

攻防一体で受け流しつつ攻撃に転ずる型が多い。

また組み稽古も行った。

今のところは仕太刀と受太刀の型を繰り返して身体に覚えさせるようだ。


体術

オレは背が高いが体格が良くない(ヒョロガリ)。

体術はパワーなのかと思わせるくらい体格差で優劣が決まる。

教師が言うには体捌き次第では小も大を制すことが出来るそうな。ほんとかいな。

まあホントだとしたらここにオレの求めるものがあるのかも知れない。


魔法学

通常、魔法は体内の魔力を錬成し、詠唱することにより発動する、らしい。

また触媒として贄や杖などの魔道具、魔法陣がないと発動しないんだって。

まずは体内に魔力を感じることから始めよう、と教師が教本をそのまま朗読して終わった。


学年とクラス

学年は初等部、中等部、高等部で構成されている。

学年と言っても成績が悪ければ永遠に初等部。

逆に良ければ最初から高等部にもなれる。

オレは残念ながら初等部だ。

クラス分けは適当に割り振られたようだ。

オレはE組でクラスメイトは20人いる。

男もいるし女もいる。

ヒューマンもいればドワーフ、エルフ、獣人もいる。

魔族はいないかな?

他人との接し方がわからないオレは休憩時間は寝たフリをして過ごすことにした。


教師

担任の先生は獣人のドフォーク先生(♂)。

オオカミの獣人でいかにもパワー系。

本人曰く体術なら学校一だそうだ。

色々教えてもらいたい。


まだ入校して一週間。

オレに話しかけるクラスメイトはいない。

これからだ!オレはこれからの男なんだ!!


来週のオレに期待していてくれ。

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