表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/60

帰国

2ヶ月ぶりに故郷へ帰ってきた。

教会へ行くと司祭さまに抱きしめられた。

なかなか帰ってこないし便りもないから死んだかと思ってたんだって。

そういや手紙書くの忘れてたわ。

みんなもそうだと思うと親に手紙渡すの些か憂鬱だな。


町の肉屋、テオドールの家へ行った。

テオドールの親父はテオドールそっくりで泣きながら手紙を受け取った。

オレからはテオドールは楽しく暮らしてることと出世するだろうことを伝えた。

死ぬほど感謝されてお土産に大量の肉を持たされた。


貧民街にあるニースの家に行った。

ニースの小型版がぞろぞろいた。聞いたら8人姉妹なんだって。

母親にニースの手紙を渡し近況を伝えた。

母親からは仕送りなんてしなくていいから元気でいて欲しいとの伝言を預かった。

テオドールの親父に貰った肉を全部あげた。

子どもたちがスゲーー喜んでいて微笑ましかった。


城下町にある道場、ゼダンの家に行った。

親父さんにゼダンとアンリの手紙を渡したら穴が開くほど読んでいた。

剣聖のことを聞かれたので普段は風呂好きの人の良いオッサンであることを伝えた。幾らか安心したようだ。

帰り間際に一本勝負に誘われたので応じることにした。

息子の住む世界が知りたかったのだろう。

剣聖からパクった剣技幻影剣(ミラージュブレード)を使ってオレが勝った。

ゼダンも今頃は使えるようになってると伝えると親父さんは嬉しそうだった。


アリスの家へ行った。

本人不在だった。

どうやら転入手続きのため騎士官学校へ行っているらしい。

ついでだから王城内にある騎士官学校へ行くことにした。


学校へ着いたが部外者は入れない。

門の辺りで待つことにした。


一時間くらい経っただろうか声をかけられた。

「あれ?イグナシオだ。何してるの?」

「お前を待ってたんだよ。」

「へえー。またおっぱい触りにきたんだ?」

ニヤニヤしてアリスがあらぬ事を言う。

「今日は違うわ!ちょっと話があるから場所を変えないか?」


オレたちは王城内にある公園に移動した。

ベンチに座る。

「話って何かな?告白でもしてくれるの?」

「読心術でわかってるんだろ!転入おめでとうアリス、野望への第一歩だな。」

「わざわざ帝国から帰ってこなくても手紙で良かったのに。ありがとうイグナシオ。あなたって割りと律儀よね。」

「意外で悪かったな!でもこういうのは直接会ってしたいから。」

「あわよくばおっぱい触れるし?」

「そう、あわよくば…ってオイッ!!」

しばらく2人で笑い合った。

「そうそう直接来たのはもう一つ理由があってね。」

「何かしら?」

「オレこの国離れて帝国に行こうと思うんだ。それでアリスに餞別を渡したくて。」

「そっか…。イグナシオ行っちゃうのか。」

寂しげな顔になるアリス。

「アリスに出会えて良かったとオレは思ってる。アリスがこれから進む道は大変だと思うけど心から成功を祈ってるよ。」

「ありがとうイグナシオ。」

涙目になるアリス

「だからこれを受け取って欲しい。《軍神》スキルを。」

「え?ちょっと待って?あなたスキルの付与ができるの?しかも《軍神》って?」

「これから騎士官学校へ行って卒業したら軍で指揮官になるわけじゃない?そしたら一番役に立つスキルはこれかなって。」

「それはそうだけど…。イグナシオの負担にならない?」

「スキルの付与をすること自体には負担はないよ。」

「じゃあやるよ?《契約》スキル発動!!」

『甲:軍神ガイアスと乙:アリス・マレニア・リーグレットは、以下のとおり契約を締結する。

1 甲は乙に無償で、《軍神》スキルを与へること。

2 乙が解除しない限り、甲は契約を解除することができない。』

『契約締結!』

オレの宣言とともにアリスが光に包まれる。

「どお?出来たと思うけどステータス見てみて?」

自分以外に《契約》を使ったことがないから少し心配。

「ステータスオープン!」

アリスが宣言する。

「やったーーー!!《軍神》付いてるよ、ありがとうイグナシオ!!」

アリスの興奮状態は暫くの間続いた。


―――――――――――――――――――――


「わたしからもお返ししなきゃね。準備あるからちょっと目を瞑ってて。」

「おっぱいならばいらないからな!」

素直に目をつぶるオレ、おっぱい触ったのがシャルにバレたら手を噛みちぎられてしまう。

「もっと良いもの…かな?」

唇に柔らかく温かいものが触れる。

目を開けるとアリスがオレにキスしている。

暫くして身体を離すとアリスが問う。

「どうかな?お返しとして充分だった?」

「じ、充分でした。ごちそうさまでした!」

「次はあなたからしなさいよ?」

小悪魔のようにアリスが微笑んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ