病室にて。
真っ白だなぁ
天井の白さに感心していたら声を掛けられた。
「目覚めたの、、イグナシオ?」
声のした方を見るとシャルロットがいた。
「恥ずかしいところ見せちゃったな。期待に応えられなくてごめんね。」
シャルロットの目から涙がみるみる溢れ出す。
「バカっ!!死んじゃったかと思ったんだからね!?」
バンバン叩かれる。痛い。
「あっごめんなさい。まだ痛むよね?」
うるうるした瞳で見つめてくる。
そんな目で見つめないで。
「大丈夫だよ?すぐ治るし。」
『完全回復』をかければ一瞬だ。
「待って?今ヒールするから!」
詠唱を始めるシャルロット。オレが神聖魔法使いでもあることを忘れちゃってるようだ。ここは任せよう。
ヒールを受けている時間、気を失っている間のことを聞いてみた。
「オレあの時どうなったの?」
「叔父さんの攻撃を受けて文字通りバラバラになったわ。」
思い出したようでシャルロットはまた涙を流す。
「完全に死んだと思ったら貴方の身体が光り始めて…そうあれはあの時見た『死者蘇生』と同じだったわ。」
「それで身体はくっついたんだけど意識が戻らなくて…。」
「え?オレってどのくらい寝てたの?」
「…一週間。」
マジかーーー!!そんなに寝てたのか。
「それは心配かけたな。ごめん。」
「そうよ!だから暫くは大人しく看病されなさい。」
「そういやゼダンはどうなった?」
「あのとき気絶したけど怪我は無かったわ。叔父さんが手加減したみたい。」
「そっか。ならよかった。」
「よくないわよ!手加減出来るならイグナシオにもしなさいよ!」
「本当にすまない事をした。だが君に手加減するとこっちがやられそうだったのでな。」
剣聖が音もなく病室に入ってきていた。
「叔父さん何時からいたの!」
「シャルがイグナシオを叩いてるあたりから。」
「もう!何でそんな時から黙って突っ立ってるのよ!」
「すまんな。お邪魔したかなと思ってな。」
シャルロットの白い顔が一瞬で赤くなる。
「シャル、お前も一週間寝ずに看病してたんだから疲れただろ?他の者に代わってもう寝たらどうだ?」
「え?シャルロットはオレのために一週間寝ずに看病してたの!」
心の声を思わず肉声に出してしまった。
「…知らない知らない聞こえない。」
顔を真っ赤にして耳を塞ぎ叫ぶシャルロットを見てオレは笑いを堪えきれなかった。かわいいとこあるじゃない。
「失礼ね。そんなに笑うことないじゃない?」
「あれれ?聞こえないんじゃなかった?」
「イグナシオのいけず…。」
剣聖とオレは互いの顔を見やって大笑いした。




