君がゲーム【1話】
君がゲーム【1話】
優勝賞金1億円…ふむふむ
「けいすけ、なに見てんだ?」
「まっつん、俺決めたわ、eSports大会に出るわ」
「は?」
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キーンコーンカーンコーン
チャイムと共に立ち上がる
起立!礼!着席!
ガタッと椅子が鳴り今日も友咲高校の1時限目が始まろうとしていた。
「あー黒毛和牛食いてぇ〜」
「お前朝からなに言ってんだ…?」
「いやさ、朝飯食ってこなかったんよ」
「うん。」
「そしたらお腹が減ってさ」
「うん。」
「食いたいなって」
「いや、だからなんでそうなった」
この意味不明な会話を続ける高校生
ボケのけいすけ
ツッコミの松山
この2人の会話は異次元を超えている、と密かに皆々が言う。さて、続きを聞いてみよう。
「てか昨日の張り紙覚えてるか?」
急なボケから真剣そうな表情で話すけいすけ
「覚えてるもなにもお前やる気満々だったじゃんか」
「あぁ、俺思ったんだよ」
「なにを?」
「あの1億円があれば…おやつ買えるんじゃね?」
「あのなぁ…」
はぁ、と頭を抱えながら話す。
「まっつんは1億円もらったらなに買うの?」
「俺?俺かぁ〜母さんになんか買ってあげたいな」
母親思いな松山、実は松山には深い過去があるのだが、それはまた先のお話〜。
「へぇーお前優しいんだな」
「そんなことないさ…で、けいすけ前向こうか」
「へ?」
黒板へと顔を向けるけいすけ
その途中に顔お真っ赤にしていた社会科の教師、通称:飽き授業の里山が教科書を折り曲げて…
「けぇいすぅけぇ〜お前ってやつは!」
バチンッ⭐︎
鈍い音と共にけいすけの頭に折り曲がった教科書が当たる。
「いでっ…(放課後になったらまた話すか…)」
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キーンコーンカーンコーン
チャイムと共に帰りの身支度をし始めるクラスメイトたち
そんな中けいすけと松山はすぐに教科書をしまい3階にある3-1組へと向かった。
ガラガラピシャん!
「おい!美波!部活内容決めたわ!」
「あんたってほんと騒がしいわね、教室のドアを開ける時は静かにしなさいって何度も…」
「eスポーツに出て1億円貰おうぜ!」
「はいはい、eスポーツeスポーツ…って、eスポーツ!?あの今話題の?」
「あぁ、まだ部活内容が決まってなかったからな、昨日カフェのチラシを見て思ったんだこれなら俺たちでもビックになれると」
「ようは部活でゲームしたいってことでしょ?私もゲームは好きだけどそんなの先生が許すわけ…」
「物は試しよう、聞いてみるわ!」
特急車のように猛ダッシュで廊下を走り職員室に向かった。
「ちょ、聞いてみるって…はぁ、ほんとけいすけは突発的なんだから…物は試しようねぇ…大丈夫かしら。」
ガラガラピシャん!
「だから静かに開けなさいって…」
「オッケーだってさ」
「へ?」
「んだから先生がいいよって」
「うん、え、まじ?」
「おん、竹中先生が「おーゲームで1億円か、夢があるな…もし1億円ゲットしたら焼肉よろしく!他の先生には俺が言っとくわ(笑)」だってさ」
「先生軽くて草」
「てことで明日から本格的に始めようぜ!eスポーツ♪」
こうして田舎に住む高校生たちの夢のような物語が始まるのであった。
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まずは仲間勧誘からだ。
手当たり次第あたってみよう。
けいすけは朝のホームルーム前に3-1の教室へ向かった。
「しょうませんぱーい!ゲームしましょー!」
「おうおうおう!いいぜぇ!ひゃっほう!」
「サンクスひゃっほう!」
この男は【壁波翔マ】3年生の中で1番明るく筋肉もあることで校内では有名だ。
「ところでけいすけ、突然ゲームなんて、どうしたんだ?」
「これこれこういうわけでして…」
ゴニョゴニョ…
「な、なるほど!その優勝賞金を狙ってeスポーツ部を設立したのか!」
「はい!そうなんです!」
まるで営業マンのように説得するけいすけ
「ほうほう、で人数が5人以上いないといけないから俺のところに来たわけか…」
「はい、そうなんです…」
「仕方ない私がその部活に入ろう!」
「ほんとですか?!ありがとうございます!」
「けいすけの頼みだなんでも聞こう!」
「えへへー」
翔マは昔からけいすけの母と仲良く昔っからの馴染みでよくしてもらってる身だった。
これには翔マも断れないだろう、それよりも翔マはゲームしながら部活ができることに興味があるようだ。
「これで毎日過酷な柔道もしなくて済むな♪」
「ということで翔マ先輩放課後4階にある部室で待ってます!」
「おう!楽しみにしてるよ!」
そういってけいすけは1-2の教室へと向かった。
コンコン
「しっつれいしまぁーすぅー!きょうすけいるかー?」
1年生の教室なのに自分のきょうしつのように叫ぶ。
「けいすけ先輩…教室では静かにしてくださいって何度も…」
「あ、わりーわりー、、で!ゲームやらないか?!」
「ゲームですか?別にいいですけど、」
「おう!じゃあ放課後部室にに来てくれ!4階にあるんでよろしく!」
「んんんー?部室?学校にゲーム持ってきたんですか!?」
「それは来てからのお楽しみ♪顧問が用意してくれてるってさ」
「え、この学校なんでもありなのか…」
「違うこの学校が新しい情報にうとすぎるんだ、今はもう全国の高校でゲーム大会が開かれる時代だ。」
「色々と聞きたいですが分かりました、もともとゲームは好きなので嬉しいです!」
「そう言ってくれると思ったよ!お前はゲーム好きだもんな、誘ってよかったよ」
「じゃ放課後部室で!」
「はい!」
こうして部活のメンバーが集まっていった。
後は美波に聞くだけだな、まっつんはいいよって言ってくれたし…不安だけど聞いてみるだけ聞くか!
「いいよ」
「あーだよな、でもそこをなんとか!」
「うん、だからいいよって」
「頼む!この通りだ!」
「だーかーらー!やるって言ってるじゃん!」
「そこをなんとか!!…え?!やるの!?」
驚きのあまり目がでかくなる
「人にやるかって聞いといてなんなんその態度!私もゲームしながら部活したいの!」
「お金じゃなくて楽したいだけかよ…まぁいいやOKなら放課後4階の部室で」
「いやいや、ずいぶんと冷たいじゃないの、やっぱりやめよっかなー」
「あ、ありがとうございます美波さん!ぜひ!放課後4階にてお待ちしております!」
「ふふっ、ほんとあんたはバカよね、よし放課後ねかしこま!」
こうしてけいすけも含め選ばれし5人が集まった。
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「えー皆さまお集まりいただきありがとうございます。私がですねここの部を作ろうとしたきっかけは…」
「んなことどうでもいいからはよして」
「美波、そうつれないこと言うなって」
「そりゃそうでしょ、だって、」
そう美波達の目の前には有名ゲーミング会社【ヴィーラー】のゲーミングヘッドPCがきっちり人数分用意されていた。
「ここまで揃ってたなんて正直びっくりね…」
「けいすけ先輩さすがっす…これどうやって揃えたんですか?」
「むふふーん実は実はここの学校に元プロゲーマーだった教師がいてだな…」
コンコン
「はーい!」
ガラガラ
「みんなに紹介しよう、杉並れんや先生だ!」
「あっどーも杉並です、普段は裏でデータ管理の仕事をしてます杉先生って呼んでください」
まるで後輩か!と突っ込みたくなるように下からくる先生
「「「よろしくお願いします」」」
「いい挨拶です、ゲームでも挨拶が重要ですからね」
先生は感動しているのか目をうるうるさせながらみんなを褒め席へついた。
「ちなみに先生、なんのゲームでプロになったんですか?」
「説明が遅れましたね、当時私が20代の頃に【BOC】というFPSゲームがありましてね、そのゲームのプロをやってました」
「「「へぇー」」」
「先ほども言った通り挨拶がFPSでもありましてね、死体撃ちとかよくやってました」
「………」
「それってプロ的に大丈夫なんですか?」
「えぇ、よく炎上してましたけど逆にそれを売りにしていたんです。そして皆が挨拶の死体撃ちを期待して毎回盛り上がってましたね」
「はぁ……」
「つまりプロでも死体撃ちはするってことだ」
「いや、ならないならない」
「で先生今回の大会のお題となるゲームはなんですか?」
けいすけたちがやろうとしていたゲームにはお題があり、そのゲームで全国の高校生たちが争うことになる。
「はい、【モルトクエスト】通称モルクエというゲームですね」
「モルクエ?」
「あー!僕そのゲーム知ってます!王道RPGゲームなんですけど、今までにないシステムや要素が含まれた新作RPGゲームだって雑誌で読みました」
「ほぅほぅ、」
「そのゲームのβ版で人気が凄くてなんでも今回の大会に選ばれたゲームだとか、ん?待てよ」
「どうした?きょうすけ」
「はい、そのゲーム発売日が確か今日だった気が…」
「「「え」」」
突然の発言に驚く一同
「おいおいおい、まじかよ、今日発売日ってことはみんなそのゲームを始めてるってこと?」
「そうなりますね…」
「ぐぬぬぬぬぬ、先を越されたか…」
「大丈夫よ、1日くらい大したことないって」
「でもそのゲーム今日なんだろ?発売日の1日後にやるって…そんなひどい話…うわーん」
「こら、けいすけ泣かないの、明日まで待てばいいじゃない」
子供のように泣きじゃくるけいすけ
「だってぇ〜だってぇ〜」
「あーまだ言ってませんでしたね、そのゲームもうそのPCに入れてありますよ」
「「「え」」」
「えぇ、このヘッドPCを買った時に業者の人にモルクエの予約をして入れるように頼んでおいたんです」
「すげー」
「ちなみにこのヘッドPCの会社の【ヴィーラー】は元私のスポンサーだったので会社の人とは今でも連絡を取り合いますね」
「いや、まじですげぇw」
「いえいえ、それほどでも、さて話ばかりでもつまらないと思うのでさっそくみんなでゲームしちゃいますか!」
「「「はい!」」」
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「おい、美波いつまで【キャラメイク】してんだよ…」
「うっさい!乙女は顔が大事なの!」
そう言いながら美波はヘッドPCと睨めっこしながら自分のキャラを作る
「俺は俺の顔でいくぜ、てかこのゲームキャラメイクすごい細かいな…」
「昔と違って今のゲームは細かくなってますからね、にしても細かすぎてついついいい顔を作ってしまいます」
「杉ちゃーん!筋肉とかも決められるのかー?」
「翔マくん!いいところに気がついた、このゲーム筋肉量によっても初期の能力値が変わる、なので細すぎても変わるし太すぎても変わるのが面白いところなんだ」
「めっちゃ面白そうじゃん!」
「先生!この服装かっこよくないっすか?!」
「松山くんいいねぇー、カラフルでいかにも今の子、って感じの服装だね」
「へへへー」
素直に照れるたける
「ねぇーみんなーキャラメイクなんていいから早くゲームしようよー」
「「「待って!!」」」
「ぴえん」
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「さて、みんなそれぞれキャラメイクも終わったみたいだしゲームを始めようか、ここからは自分たちでやってみて、わからないことがあったら私に聞いてくれ、ちなみにこの学校22時までなら部活ができるからな許可も校長に了承済みだ」
「先生一言いいっすか?」
「どうぞ、松山くん」
「まじ神っす」
「はははっ、みながこうして楽しそうにしてると、若い頃の私を思い出すよ、やった甲斐があったものだ」
「うち泣けるんやけど」
「さて、ばばぁの嘘泣きは置いといて早速始めますか!」
「おいこら、誰がばばぁや」
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「おーすげー綺麗〜」
崖の上にリスポーンしたけいすけたち
空は青く少し雲もかかり周りは童話に出てきそうなほどたくさんある森や木、そして道案内なのか薄緑の草をかき分けるかのように薄茶色の道が奥へと続く。
そう、このゲーミングヘッドPCは頭につける装置で目を瞑ったまま3D空間に姿を現し想像しただけで手足が動かせる最新型のゲーム機なのだ。
「俺、未来感じてるわ…」
「まっつん家貧乏だからな」
「あぁ、こんな体験学校でしか味わえないよ」
「見てみてー!けいすけ!こんなところに蝶々いる可愛い〜」
「おーほんとだ、すげーこんな細かいところまでできてるのか、てかほとんど現実世界となんら変わらんぞ」
「なぁなぁ俺の筋肉かっこよくないか?猛獣なんかボッコボコにできるぜ」
「翔マ先輩…それ盛りすぎでは?」
「いちいち気にすんなってせっかくのゲームなんだし楽しくやろうじゃないか、きょうすけこそなんだ?その派手な服普段着ないだろ」
「えっとですね、これはそのー、はい、現実じゃできないのでゲームの中で楽しまなくちゃって思って」
「がはは、素直なやつだなほんと」
するとけいすけが腕についたバンドに気がつく
「先生〜これなんすか?てか先生の服ザ戦争って感じの服装っすね…」
「あははーせっかくだからね、そのバンドに念じてみて、開け〜とか見たい〜とか」
「ういっす」
言われるがままに念じてみるけいすけ
するとバンドから薄く大きな長方形の光が出た。
「これはステータスやアイテム、スキル、マップから所持金まで見れる便利なバンドだ、ちなみに外すことはできないからね」
「へぇーなるほど、俺のステータスはっと…」
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【ルオ】Lv:1
【HP 25】
【AT 10】【DE 5】
【IT 0】【SE 4】
装備
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
レイズ
【未取得】
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「ふむふむ、HPが体力でATが攻撃力、DEが防御力でITが知能、それでSEがすばやさと…なんで知能が0なんだ?」
「馬鹿だからじゃない?」
「あぁん?そういう美波はどうなんだよ」
「私ぃ?えっと私は〜」
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【シイナ】Lv:1
【HP 15】
【AT 20】【DE 10】
【IT 5】【SE 2】
装備
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
レイズ
【未取得】
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「へへーん!ITもあんたよりあるしATも高い、なんでうちATこんなに高いん?」
「ゴリラだからじゃね?」
「おい、なんつった…」
「ごめんくしゃみ出た」
けいすけを追いかけ回る美波その姿はどこかの漫画に出てきそうな感じだ。
「ちなみにこのゲームの性質上初期ステータスが40〜60になるように設定されているらしい、もちろんキャラメイクでもだいぶ変わってくる」
「ほーなるほど、てことは俺は…」
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【ヒャダイン】Lv:1
【HP 10】
【AT 35】【DE 0】
【IT 1】【SE 8】
装備
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
レイズ
【未取得】
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「ほぉ〜いいじゃんいいじゃん」
「翔マ先輩筋肉ばっか付けるからATが半端ないのとDEが全然ないっすね」
「まさに攻めこそ最大の防御だね」
「むふふーんいいじゃねぇか」
ボディービルダーかのようにポージングする翔マ
「さて、次は僕ですかね」
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【ラビスケ】Lv:1
【HP 5】
【AT 2】【DE 2】
【IT 40】【SE 8】
装備
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
スキル
【無し】
レイズ
【未取得】
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「きょうすけITたかいわね」
「おい、これリアルの俺たち基準で作られてるんじゃねーのか?」
「いえ、たまたまだと思うけど面白いですねこのゲーム」
腹を抱えながら笑う杉並先生
「松山先輩はどうなってました?」
ときょうすけが聞くとたけるは顔を真っ赤にして画面を隠す
「なんだよまっつん隠して、さては恥ずかしいほどステータス低かったんじゃないのぉ〜?えぇ〜?」
「うるさいなーなんだっていいだろ」
「まっつん、うちもきになるから見せてよ〜」
「僕も気になります!」
「ったく、しょうがないな」
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【バンブ】Lv:1
【HP 10】
【AT 10】【DE 10】
【IT 10】【SE 10】
装備
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
スキル
【無し】
レイズ
【未取得】
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「うん、普通だな」
「普通ですね 」
「なははったけちゃんらしいな」
「ほらっ普通なのが1番っていうじゃない?」
「いいよ美波かばわなくて、リアルの俺の成績も普通さ…」
「………」
「せんせー美波がまっつんをいじめてまーす」
「いや、あんたらの方が傷えぐっとるわ!」
松山が少ししょんぼりしている
「はははっほんと面白いですね君たちは、松山くんもそんなに落ち込むことはないですよ、バランスがいいってことはゲームにとっても大事なことですから」
ガサガサ
近くの茂みから物音がした。
「ん?なんだ?」
「も、モンスターか?!」
「え、もうモンスターくるんですか?」
「うちらなんも装備してないで?」
「えーい!こうなったらやけくそだーい!出てこい!モンスター!」
バッと返事をするかのように茂みから出てきたピンク色のウサギが目をうるうるさせながらシイナの前で止まった。
「きゃー!これウサギじゃないの!?ちょー可愛いー!」
「おいおい可愛いじゃあないか」
「可愛いですね」
「なんでこいつ泣いてるんだ?」
「これは【ぴえんラビット】ですね、みなさんに説明をし忘れてたんですがバンドから図鑑を開いてスキャンすればモンスターの名前や詳細が分かります」
「おー便利ですね楽しみが増えます」
「よーしよし今から鍋に入れて調理してやるからおいで〜」
「キュー……キュー」
「そこはぴえんじゃないのか…」
正論をかますバンブ
「こら!ルヲ!ウサギちゃんが怯えてるでしょ!やめなさい!」
「へ〜い」
「あら〜どちたのこんなところで迷子?迷子なのかな?」
「うわ、きっつwww」
「お前を鍋に入れて調理してやろうか?」
「ごめんなさい、反省します」
「お話中すみません、みなさん、僕のステータス見てください!」
「ん?どれどれ」
言われるがままラビスケのステータスを見るルヲ
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【ラビスケ】Lv:1
装備
武器【小枝】
頭【無し】体【無し】腕【無し】
足【無し】靴【無し】
装備品【無し】
スキル
【無し】
レイズ
【未取得】
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「なんか小枝が追加されてるな」
「そうなんですよ!そこに落ちたので拾ってみたらなんか武器として追加されてましたw」
「おー、え、なに拾っても武器や装備として追加されるのか?!」
「そうみたいだな」
「えぇ、このゲームは最先端ですからねとても作りも細かく楽しいと思いますよ」
と笑顔な先生
「うおおおおお!気持ちが抑えらんねぇぜ!俺も石拾ってみるわ!」
と言いながら石を拾う
『武器【小石】を獲得しました』
「うほうほうほほほー!うひょー!」
「あんた大丈夫?ゴリラになってるわよ」
「ぐひひ」
「はははっまるで悪役だな」
「小石持った悪役がどこにいるのよ…」
「とりあえず先進んで見ないか?町で色々探索してみようぜ」
「それもそうだな」
「そうね」
「そうですね」
「あぁ!」
「よーし!放課後eスポーツ部しゅっぱーつ!」
「「「おー!」」」
こうしてけいすけ、もといルヲをはじめとする友咲高校eスポーツ部の活動が始まるのであった。
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番外編
プロフィール
山田けいすけ(GN:ルヲ)
好きな食べ物:ラーメン
嫌いな食べ物:無し
趣味:遊ぶこと、カフェ巡り
放課後eスポーツ部役職:副部長
一言:俺のラーメンまじ卍