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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

追放されましたが便利な魔法とスキルで楽しくスローライフします!

作者: 神楽 天翔

 どうも神楽天翔です。こちらは別作品の後書きで言っていた短編の1つです。こちらともう一つの短編で人気が多かった方を連載します。


 連載されなかった方は総合評価が1000を超えた場合、私の余裕が出来次第連載しようと思います。

「エスフォルド!貴様を我がログウェル侯爵家から追放する!二度とログウェルを名乗るでない!」

「な、なぜですか⁉︎」


 僕は教会に洗礼を受けた帰りで、父に追放を言い渡されている。


「口答えするでない!アズノルドのように六大元素魔法が使える訳でなく、突出した武器スキルがある訳でもなく、強い力のある戦闘職でもない出来損ないに逆らう権利などない」

「そうだそうだ。出来損ないに用はないから今すぐ出て行けよエスフォルド」


 双子の弟であるアズノルドにまで言われる。学問も武術もいつも僕に負けているから、出来損ないに成り下がった僕に対して優越感があるのだろう。


 この国では1年に1回12歳の子供に各地の教会で身分の貴賤問わず洗礼を受けさせる。その洗礼で子供たちは職業、スキル、魔法を得ることができる。


 ログウェル侯爵家は優秀な武官を輩出する家で、現当主であるガランドス・フォン・ログウェルは国軍中将だ。その子供が戦えないような者だったらどうなる?そいつは切り捨てられる。

 だから僕はこれまで貴族としての教養だけでなく戦術や戦略、武術や魔力制御を頑張ってきた。それで僕が洗礼で授かったのは、


職業:   

スキル:世界目録、???

魔法:創造、真理


という意味不明なものばかり。対してアズノルドは、


職業:魔術戦士

スキル:剣術、衝撃波

魔法:灼炎、樹地


という羨ましがられるものだった。

 だから俺が追放されてもしょうがない。


「わかりました。屋敷に戻り次第荷物をまとめて……ッ!」


 揺られていた馬車が急停止する。何かあったのか?


「お前はもうログウェルの者ではないから屋敷には入れん。そして今すぐ馬車を降りろ」


 そう言って父は馬車のドアを開ける。どうも森の入り口のようだ。ログウェル領には森なんて……………まさか。国境線の向こうの未開拓地の森なのか。


「さっさと降りてそこの森に入れ。逆らえば殺す」


 未開拓地の森はどこの国も開拓に手をつけられない森だ。そこに成人すらしていない子供が入れば十中八九死ぬ。逆らえば殺すとか最低だ。それに、


「シェルファはどうするんですか!」


 シェルファは僕が7歳の時に拾った3対の翼を持った白と金の鳥だ。種類はわかってないが、神々しく美しい。


「あの鳥なら俺の騎獣として使ってやんよ。丁度いいしな」

「そ、そんな」

「ぐずぐず言わずさっさと出て行け、《ゲイルブロウ》」


 父が雷風魔法の中級である《ゲイルブロウ》で僕を吹き飛ばした。かなりの魔力がこもっていたようでとても強い威力だった。


 吹き飛ばされて空を舞いながら僕は気を失った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


[世界目録、《起動アウェイクン》]

[現状把握、開始]

[位置 未開拓地の森、南東側、上空]

[状態 気絶、高度低下中]

[現状把握、完了]

[予測 衝撃 大、怪我 致死程度]

[発動 創造魔法 構造、確認 形状、確認 形成]

[現状把握、対形成物着地、確認]

[発動 真理魔法 “Ash to Ash”]

[現状把握、形成物消滅、確認]

[予測 気絶時間 残量1h30m41s55]

[発動 創造魔法 構造、確認 形状、確認 形成]

[学習 言語能力、習得]

[一人称を“私”、主を“マスター”と呼称します]

[マスターの記憶をロード……….完了]

[個体名シェルファの魔力を対象に真理魔法 “Trace”を発動]

[個体名シェルファの位置を特定]

[個体名シェルファを対象に真理魔法 “Liaison”を発動]

[個体名シェルファとの接続を確認]

[個体名シェルファに用件を伝達………完了]

[個体名シェルファとの接続を切断]

[広範囲探査を開始………完了]

[敵性生命体の大型個体を確認]

[敵性生命体の中規模群体を確認]

[大型個体を対象に真理魔法 “Dust to Dust”を発動]

[中規模群体を対象に真理魔法 “All to Zero”を発動]

[敵性生命体の消滅を確認]

[敵性生命体の接近又はマスターの覚醒を《起動アウェイクン》条件として世界目録、《静止スリープ》]


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「う、うぅ………」


 目が覚めると夕陽がさしていた。周りを見ると、この辺りだけ小さい村1つ分拓けていて、あとは小川が1つと木々しか見えない。


[マスターの覚醒を確認。世界目録、《起動アウェイクン》]

「え?何、なんなの⁉︎」


 突然頭の中で無機質な声が響いて驚いた。《起動アウェイクン》?世界目録?


[私はマスターのスキル、世界目録です]


 そういえばあったな僕のスキルに。でも世界目録ってどういうものなんだ?


[スキル世界目録は、世界の全情報を記しており、マスターの支援をするためのスキルです]


 おぉっ、思念でも反応するのか。にしても全情報を持っているなら、わからないことを知ることができるかな。

 でもその前にもう夕方だからなんとかして寝床とか食料を準備しないといけないな。


「それにしても近くに洞窟とかないかな」

[マスター、現状把握及び広範囲探査を実行しますか]


 現状把握に広範囲探査か。文字通りの意味だろうけど、そんなこともできるのか。


「じゃあ、実行して」

[了解………完了。結果を《展開ディベロップメント》します]


 そう言って現れたのは、薄っぺらい半透明の板で、その板に3つの地図が表示されていた。


[ここは未開拓地の森の南東エリアに存在する小規模農村レベルの範囲の拓けた場所です。現在拓けた場所全体に獣避けの結界が張ってあり、小川が1つ流れています]

[この場所の付近に洞窟はなく、食料となるものの付近に敵性生命体__魔物が存在しているので入手は困難です]

「そうか………」


 このまま野晒しで寝るのはものすごい抵抗があるし、父であったガランドスや弟のアズノルドのように肥満体型という訳ではないので食べないとエネルギーが足りなくなってしまう。

 本当にどうしたものか。


[ですので、寝床の確保も食材の入手も創造魔法を使用することを提案します]

「え?創造魔法を?なんで?」


 使えないハズレ魔法って聞いたことがあるんだけど。

 別作品、『Wolgade Fradm Online 〜バイトすらできなくなったので、ゲーム始めました〜』の方もよろしくお願いします。


リンクはこちらです。↓

https://ncode.syosetu.com/n1456gp/

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