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俺の部屋にある段ボールの中、異世界(旧)  作者: 風大
第0章 『1つの段ボール』
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0章 5.名前

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!

 魔法。この世界では想像だけで出すことのできる物。想像して力を入れると自動的に魔法陣が展開され、そこから想像した魔法を使える。主に属性は、炎、水、自然、岩、風、光、闇。まだあるが教えられたのはこの7つ。よくある魔法属性だ。それを応用するのがゲーマーの意地。


「地面をブロックに変えて壁にして……」


 想像した瞬間、想像通りに変化していく。あらためて見ても思う。なんていい光景だろう。ゲームをよくする俺からしたら最高だ。チャラ男は壁の前で止まったが俺は壁を蹴り、自分の足に魔法陣を出す。


「風魔法で飛ぶ」


 風魔法を応用し、自分を反重力に近い状態に変える。


「正人さん!?飛行魔法使えるんですか!?」


 武器屋から驚きのあまり大きな声で俺に言った。こういう魔法を応用するのがゲーマーってわけよ。


「使えるようにしたからには楽しもっと!!」


「―――」


「おっと……予想外」


 俺はチャラ男がここまで強いと思っていなかった。まさか同じように飛べるとは。


「何こいつ、いきなり中ボスみたいだ」


「―――」


 静かなチャラ男は悪くないが、さすがに無言でずっとしゃべらないとなると、悲しくなってくる。もうちょっと話してもいいのに。


「ま、いっか」


 手のひらに小さな魔法陣を展開、そこに炎をイメージして炎を固め、風魔法で一気に吹き飛ばす。遠距離魔法の『フレイヤ』らしい。その威力は強く、チャラ男に当たった瞬間炎の柱ができていった。


「えーっと……俺TUEEE系じゃん、やっぱ」


 チャラ男はかなり苦しがっている。すぐに殺してあげたほうが楽になる、そう思い、光でできた弓と矢を作り出した。


「最後はキューピットってことで―――!」


 矢をチャラ男に向けて勢いよく放った。放った瞬間、俺は思い出してしまった。自分の加護を。しょぼい加護を。


「あ……俺、非矢ひやの加護あったっけ」


 非矢の加護を持っている人は自分の撃った矢は当たらない、『決して』。


「―――」


「あちゃー」


 思った通り、矢が当たらずチャラ男の横を通り過ぎていく。せっかく良い展開だったはずだったのに、自分の加護で自分の首を絞めているわけのわからない状況になってしまった。ああ、神様、もうちょっといい感じな展開欲しかった……


「神様に文句言ったら罰当たるわ」


 早く戦いを終わらせようと次は物理攻撃。拳に炎をまとわせ、チャラ男に殴りかかろうとした。その時、なぜか、なぜか逆行ぎゃっこうの加護があったな、と頭によぎる。次の瞬間、俺以外の『世界』が3秒巻き戻った。しかし俺は殴る拳の軌道の速さは変わらない。


「あー!!あいつ、俺のせいで俺の攻撃避けられた!!!」


 チャラ男がこの目の前にいる位置に来る3秒前まで戻ってしまい、俺の攻撃は空振り、かっこ悪いところを見せていた。


「あー恥ずかし!!自分の加護に苦しめられるのなかなかないよ!?」


 けど逆行の加護の使い方が分かった。願えばいい。たったそれだけだ。


「こ、今度こそ!!」


 魔法陣を展開しようとした時、また頭によぎった。そういえば、無魔むまの加護なんてものあったな……とまた自分の首を絞めるようなことを。


「魔法陣が……展開しなくなったけど!?」


「―――」


 俺もチャラ男も魔法陣が展開しなくなったようだ。いいけど悪いなー……俺の魔力くらい残しておけよ……神様。


「―――」


「無魔の加護も使い方分かったから、もう、いいって……」


 小さな声で呟きながら剣を構える。


「今度こそ、今度こそ……終わりだ」


 慣れてない剣を使って、首めがけて斬った。血が勢いよく散り、チャラ男は地面にたたきつけられた。俺は、炎魔法で灰に変える。


「これで気持ち悪いものを見なくて済む、かな」


「『ウォーター』!!」


「え、え?」


 アンカが展開した魔法陣から水が勢いよく出てきた。水は完璧な弧の軌道をえがいて、見事、俺の顔に直撃。泉のことを思い出すほど、いや、冷水を浴びているのか物凄く冷たい。


「ご、ごめんなさい!!」


「あ、狙って撃ったわけじゃなくてよかった!」


 何かいけないことをしてしまったのかと不安になっていたが、良かった良かった。


「正人さんが―――」


 アンカが俺の名前を呼んだ瞬間、世界一瞬重くなったように感じた。


「―――ん?」


「なんでしょう……」


 このことを感じていたのは俺だけではなかったようだ。アンカも何があったんだろうと不思議がっている。


「―――!!」


 不思議な気配が背後から襲ってきた。背筋が凍り、本当に嫌な予感だ。さっき灰に場所の方向を向く。


「―――」


「生き……かえった……?」


 視界に入ったのは、まったく傷のついていない。そう、無傷のチャラ男の姿だった。

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