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俺の部屋にある段ボールの中、異世界(旧)  作者: 風大
第二章 『奴隷の国』
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2章 13.彼女が告げたこの都市の裏

表があれば裏がある。そうは言っても裏がないものもこの世にはたくさんある。

「―――んで……どういうことなんだ?」


「ああ……そうだったね~……こんな感じになった理由だよねぇ……」


 かなり騒がしいスイーツ店の奥の席に座る私とガルさんとクイ。その中の1人であるガルさんがクイに19歳の容姿じゃ無くなったのかを問いかけた。その問いかけに言葉を詰まらせながらも彼女は口を開き、語り始めた。


「クイがこんな感じになった理由、それはね……記憶では『四角い箱』のせいって覚えてる」


「『四角い箱』?」


 返された言葉の中で一番疑問に思った言葉を口にする。すると彼女は「そうそう」と言いながら何度か頷き、話を続けた。


「『四角い箱』って言っても物が入るようなスペースがあって、配達の人が渡しそうなものなんだけど全く見たことない箱だったってことは覚えてるんだぁ。で、その箱に不思議な結界?みたいなものがあって触ったらこうなったってこと。……たぶん」


 クイには似合わない険しい顔を浮かばせながら彼女は語る。ただ話している感じは覚えているけれども曖昧あいまいな記憶を話している感じだった。これがかなり前の出来事であり、あやふやな記憶なら納得はいく。けれどもかなりサイズの違う騎士服を長年着続けるわけでもないはず。


「あの……クイ…はかなり曖昧な記憶を話しているように感じますけど……それも何か理由はありますか?」


「敬語じゃなくていいよ……ちょっと待ってね―――」


「は―――うん」


 動揺気味のクイの返答を私とガルさんは黙って待った。言いづらい事情ということはやっぱり神話のこととつながりそうな予感はする。ロクさんとの冒険を初めてから亜人という珍しい種族であり一番攻撃的な種族と言われている人がロクさんと仲良くなり、私とも仲良くしてくれた。周りから見ると神話の出来事が目の前で起きていると感じてしまう程異質な光景。

 他にも剣聖騎士の2人会い、1人は闇に落ちた人だったということもおかしいと思われてもおかしくない。戦っていなくても会うこと自体すごいこと。剣聖騎士というのは各地に行き来しているため会えたとしてもその剣聖騎士は戦っているか移動中のみ。これもまた異質な光景ということ。

 最後には賢者と会うことができ、ほぼパーティーの一員となったこと。これはもう伝説になってもおかしくない出来事。

 様々な出来事は全て神話級でありまた剣聖騎士と会った今。また何かが起きるのではないか、と物凄い不安が脳裏で駆け巡っている。ガルさんも冷や汗を拭いながらもジッと黙って聞いている姿で不安さがすぐに分かる。とその時、クイはサイズの合わない騎士服の内側に手を入れ、何かを取り出す動作をする。その動作を見た私とガルさんは下に下がっていたまぶたを上にあげ、彼女を再度見る。すると彼女は騎士服から折りたたまれた紙をテーブルに置き、話を切り出した。


「これがクイの過去。記憶。クイは不可解な行方不明事件が10件あったから、そのうちの1つの剣聖騎士カイヤの事件のことを解決させようと行って見たの。この都市みたいに綺麗な屋敷があって、中に入ったらガラスの破片ばっかり。そのまま進んでたら割れた封印石と魔法石が見つかって持ち帰ろうと屋敷の扉まで戻ったらそこに四角い箱があって石を入れようと手を入れたら」


「いつの間にかそんな姿になってたんですか?」


「そういうこと。それにいつの間にか賢者と話をしていたような気がしていて、スイーツ店に来ていたんだけどぉ……うーん、分かんなくなってきた!」


 頭を抱えて子供らしく悩む。ムーと唇を結ぶ顔を見つめながら甘い匂いを感じていると、店員が皿を持ってこっちに向かってきた。そして柔らかく笑みを作り、「お待たせしました!特盛パフェです!」と顔一つ分くらいの大きさのパフェをテーブルへ置き店の奥へと帰って行った。


「あの……すみません……パフェ、誰が頼んだんですか?」


「―――っ!す、すまねぇ!」


「良いんですけど……」


 頼んだ覚えのないパフェを見て声を低くさせながら言う。するとガルさんの肩がビクッと上がり、頭を下げ謝罪をした。周りの甘い空気をかき消すかのように広がっていくどんよりとした空気はガルさんの謝罪で消えかけた、が。


「思い出した………」


「何をですか?」


「クイがこの都市の地下で見た光景。したこと」


「―――?」


 よく分からない言葉に混乱しつつ彼女の言葉を待つ。すると、かき消されそうになったあのどんよりした空気は彼女が告げた言葉によって悪化した。


「ここは表が綺麗で裏は汚れた残酷な奴隷都市、ユークラリア」


「「―――え?」」


カランカランと暗い空間で恐怖を主張するかのように音を鳴らしながらガルさんが持っていたスプーンが落ち、私と彼は唖然として同時に手足に震えが生じた。

いや~どんどん暗い空気になってる……。どんどん書いていくぞ~。

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レビュー来たら感謝感激雨あられです!(俺何言ってんだ?w)

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