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俺の部屋にある段ボールの中、異世界(旧)  作者: 風大
第二章 『奴隷の国』
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2章 11.違和感

昨日は投稿できず申し訳ない!

今回はちょっとだけ重要だったから考えて書いたのもあるけど普通に書き終わった後、メンテナンス中だったのに保存押してすべてが消えたってのもある。

うん、言い訳ですね、すみませんm(_ _"m)

 *


 包帯を巻かれた小柄な人が上から視界に飛び込んできたことに驚きが隠しきれない。ひどいけがのはずなのに上から落ちてきて足で地面に着地するほどだと、物凄い力を持っているのか、魔力や魔法などで衝撃を和らげているのかそれともそもそもけがをしていないのか。


「―――って、そんなことはどうでもいい。お前の名前は?」


「―――」


「………?」


「―――」


 頭を悩ますのも時間の無駄だと感じ目の前にいる小柄な子?に問いかけたが何も言わず静寂な空間をつくりあげていた。俺はその空間を壊すかのように声を出す。


「えーっと……何しに来たのかな……」


 この後の未来には予想がつくが一応問いかけてみた。すると目の前にいる子は腕を上にあげ、口を開く。それを期待の眼差しで見ていたのだが、ただあくびをしただけで終わってしまった。包帯で顔は全部分からないが口が開いて数秒間口を開けているため分かった、のだが。


「いや、俺は質問の返答が聞きたかったんだけど!?」


「―――」


「あ……これ、無限に喋らないパターンだな……」


 察した俺はすぐに質問をやめ質問の形式を変えようと試みる。考えている間も何も言わず立ち尽くしている目の前の子は何があったのかと疑問を抱きながらも。


「――はい、いいえ形式で行くか……」


 小さく呟き俺は自分の考えた形式に肯定するように頷く。話せない相手に質問の答えをもらうには相手が身振り素振りで伝えてもらうことぐらいしかない。だとしたら頷くか首を振るという二つの動作だけで済む質問を俺が出せばいいということ。


「……これを俺がすぐに思いつかなかったことが悲しくなる……」


「―――」


 誰も反応しない場所に自分の情けなさにため息を一つ吐く。


「お前はここに来たかったのか?」


「――」


 俺は深呼吸して変化させた形式で問った。自分でもよく分からない質問だが俺の言いたいことはまず目的地がここなのかどうか。

 数秒間を開けた目の前の子は小さくコクリと頷いた。変えた問い方が功を奏したことに心の中でガッツポーズ。そして次の質問へとすぐに移った。


「んじゃあ……俺を殺しに来たのか?」


「―――」


 問いに目の前の子は顔を横に何度か振る。この問いを否定したことに安心感が生まれた。


「…そうか……目的はここであっても俺ではないっと。了解。さすがに殺されるとわかったら戦わずにはいられなくなるしな」


「―――」


「な、なんか何も言ってくれないとなると変な感じになるな……最初っから周りが騒がしいからか?」


 アンカやガルも積極的に話してくれるおかげで今の雰囲気に違和感しか感じれない。周りの空気も暗いのもそのせいだ。


「まだまだ質問しないとな。次に、この都市を壊しに来たのか?」


「――」


 今回の質問をした途端、周りの空気に圧を感じた。言ってはいけなかった質問だからというより、何かが起こったというべきの感覚。その感覚を感じ、背後や横の景色を確認する、が特に何も違和感を感じられる部分はどこにもなかった。


「―――何があったんだろ――う?」


「―――」


 前を向きまた質問をしようとした時、違和感と寒気が俺を襲った。前にいる子の背後に映る青空が見えすぎている。邪魔なものがきれいさっぱりと消えていて、土煙が少し舞ってはいるがしっかりと差し込む太陽の輝かしい光。


「建物が………」


「―――」


「お前が……やったのか……?」


「――」


 コクリと頷く目の前の子に怒りと恐怖を覚える。建物にあったガラスが何かに粉砕され空中に舞い、太陽の光をしっかり反射している光景を見て綺麗で最悪な景色だ。見たくもなかったこの光景。この光景と前に見たあの光景をつくりだしたのは目の前にいる小柄な人、と脳内で確信を得た。


「アンカやガルが後ろにいなきゃいいけど。とりあえずあの騎士みたいに『最強』なのかもしれないな」


 そう自分で納得し、一度瞬きをして目の前にいる子を見る。途端、自然と自分の顔はしかめられ、怒りを相手に見せた。


「お前が男の子だろうが女の子だろうがさすがにやっていいことと悪いことがあるぞ。可愛いが正義だとしても、この都市にいる人たちは関係ない。お前の個人的な事情なんか知るか」


「―――?」


 俺が言葉で怒りをぶつけていると不思議そうに目の前の子は首を傾げた。最初俺をあおっているのかと思ったかそういうような感じではないと勘が言い、首を振って怒りをかき消す。


「俺が変なこと言ったか?」


「――」


「……変なこと………言ったか……俺……」


 思い返しても何も変なことを言った覚えはないが目の前の子は不思議そうにしている。


「……って、そんなこと考えてる暇ねぇのかよ…」


「―――」


 ついさっきまで不思議そうに首を傾げていた子は自分の手を固く握り、横には魔法陣が描かれ円の中心には太陽の光を反射し輝いている鋼のやりが生み出されていた。この光景を目にした瞬間すぐに俺も戦闘態勢に入り思考を始める。

 もしあの槍が魔法なら反魔法の『カウンター』が一番最適だけど、もし槍じゃなかった場合魔法とかほぼ関係なくこっちに向かって来るはず。


「―――」


 思考が終わったのと同時に相手の魔法陣から槍が放たれる。その槍は赤色のオーラを纏っていき、スピードを上げた。槍の通る周りの空間に地面の硬さを嘲笑うかのように簡単に粉砕させていくほどの衝撃波が生まれていく。


「『カウンター』!」


「―――」


 詠唱とともに盾のように生まれた通常の5倍はある大きさの魔法陣に無数の槍が刺さっていき、ガラスが割れる音が空間に響き渡っていく。そして最後の1つが魔法陣に刺さり跳ね返そうとした瞬間、左に違和感を感じた。


「―――?」


 違和感のある方向へ顔を向けると、流れ出てくる鮮血と地面に落ちている腕、何も言わず通り過ぎていく包帯のまかれた子が俺の視界に映し出された。途端、俺の無くなってしまった左腕の場所から猛烈な熱さを感じ、俺はひどい痛みと映像に声を張り上げ叫んだ。

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