表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/47

蔭間 弥生

そう、あれは馴染みの蔭間 弥生の男大夫 ミツキのところへ行った時だった

「俺の水揚げ決まったの聞いたか?」

ミツキは月のような人、この世界で蔭間といえば男が男を買う場所なのに

女で通っている私を嘲りもせず受け入れ一緒に寝てくれる貴重な人だ


「ユーリさんのとこでしょ?」


ユーリさんはミツキの幼馴染で歴戦の強者、今日もダンジョンに潜っているらしい


「そうなんだ。ユーリのやつ貴重な金をさ。俺のために」


ミツキは切なそうにそう言った

ユーリさんとミツキはどう見ても両思いなんだけどすれ違ってるっぽい

でも、今回の水揚げで変わるのかもしれない


「で、お前どうすんの?

俺いないと眠れないだろ」


「奴隷買う」


「奴隷かぁ、まあいい選択肢かもな

主人の命令に絶対逆らえないし いうこと聞かせ放題だしな」


この世界には奴隷が多くいる

借金を返せなくなった借金奴隷に犯罪を犯した犯罪奴隷

親が奴隷だったから奴隷って人もいるし 他にも色々いる


日本で暮らしてた時なら奴隷なんて考えられなかった

でも、ここは異世界だ


「でもさ、奴隷に襲われて身籠もるって話も最近は聞くぜ。

お前大丈夫なのか?性に関してお前ダメだろ

ここに来て隣で寝てくれればいいなんていうのお前くらいよ

わかってる?」


「わかってる。制約のきついの買うつもり」


私はとある理由で性的なもの全てがダメだ

嫌悪しか湧かない

それなのに

何故ここに来てるかというとふざけた話だが人がいないと眠れないんだ

これも神とやらの祝福のおかげらしいがはっきりいってめいわくでしかない

ミツキはこの体質を知った上で一緒に寝てくれたから本当に助かった

以前他の蔭間と寝たら襲われかけて酷い目にあった


「ほどほどにしとけよ。制約キツすぎるとすぐ死ぬぞ。

あんま安い買い物でもないしな

でもま、俺を買うのに比べれば安いもんかね」


「そうだね。考えとく」


ミツキの腕枕に抱かれながら目を閉じる


「おやすみお姫様」


あんたのお姫様はユーリさんだろ?

少し痛む胸を無視して私は眠りについた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ