表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

スティーミの気持ち

 自分が祝福されたオークだと知った時、私は絶望した。

 ある日金色に輝いた私の体を見た群れの仲間達は、今まで一緒に生きてきた私を躊躇ためらいなく追い出した。

 太古の昔、生け贄にされて死んだオークや人はこういう気持ちだったのかな、と私は思った。一匹投げ出された私はきっとすぐに死ぬんだろうと。

 そんなとき私が出会ったのが、ソーテだった。私と同じ色に輝く体の彼を見て、私はすがるような気持ちで彼に話しかけた。

 一方のソーテは、そもそも自分が置かれている状況がよくわかっていなかったらしく、私の説明を聞いてやっと理解したみたいだった。

 私と同じ境遇――そう思っていたソーテには、実は秘密があった。彼は転生者だったのだ。

 別の世界では人間だったというソーテは、神様から授けられた魔法を惜しみもなく私に半分くれた。身を守る力を手に入れたこと、そして何より私を思いやってくれる人ができたことで私にいきる希望が湧いた。

 二匹の旅は長かった。苦しかったけど楽しかった。

 目的地を前にして、私達は今最後の試練の前にいる。これが最後だ。

 ソーテ、頑張ろうね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ