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七人の戦士  作者:
東京編
2/4

夢の続き

 新大陸となった今のこの世界は大きく分けて2つの国に分かれている。

 人間族、半人族が大半を占め、大規模な騎士団を所有する王国、"東の王国(イザナミ)"

 人間族だけでなく、数多くの種族が暮らし、少数精鋭の軍隊を持つ王国、"西の王国イザナギ"

 

 とある日の晴れた朝、1人の少年が東の王国イザナミの国王ハーレンに呼び出された。

 

 「久しいな、キィよ」

 「ここに呼ばれたってことは俺のお願いは聞いてくれたってことかな?」


 キィと呼ばれたその少年は、まるで友達かのように国王と話した。 

 護衛の騎士達も呆れたように見ている。


 「ああ、君の要求を受けれた。貴殿を本日より四代目団長として"七人の戦士"に任命しよう。」

 「そりゃどうも♪

  それでメンバーなんだけどさぁ」

 

 バタン!


 キィが何かを言いかける前に後ろにある扉が勢いよく開いた。

 そう、既に残りの6人をキィが選抜していた。

 キィが扉の前に立つメンバーと目を合わせると微笑んだ。


 「こいつらでいいよなぁ?」


四代目七人の戦士

団長 キィ ドラゴン族 三代目団長バレンの息子

団員 リナ ドラゴン族 キィの妹

   ルキア 人間族 毒を飲むのが趣味

   ユキ 妖精族 旧大陸の雪国の王女

   ハナ 人間族 力だけならメンバー1

モーザ 人間族 自分の村を襲った者を追っている

   シルビア 半人族 全盲の神頭脳



 「あぁっはっはっー!君の目なら狂いはないだろう。」

 自身ありげ言うキィに国王も信頼を置いている。

 国王とキィは過去に色々あった。 

 


---


 数年前、三代目七人の戦士は団長バレンの死によって崩壊した。  

 

 あの日は、雨が降っていた。

 

 「なぁ、ハーレン…」

 「…なんだ?」

 「俺は…間違っていたのかな…」

 「どうだろうな…その答えは…まだ存在しないのではないか?」

 

 絶望に満ちたキィは雨に濡れながらハーレンと話した。父の遺影を前に泣き続けるリナの声も届かない。

 

 「なぁキィよ」

 「…?」

 「ここで止まるには、まだ早いのではないか?」

 「…けど…やっぱ無理だよ」

 「君の父では無理だったな。しかし、まだ繋がっているではないか」

 「…!」

 

 何気ない言葉。ただこの時のキィには一筋の光だった。


 そうだ、終わっていない。

 まだ、終わらせられない。

 俺たちの夢は、必ず…


 あの日、そう固く決意した。

 もう俺たちと同じ地獄を味わう必要がないように…


---


 「早速だが、君たちに頼みたいことがある」

 「ああ、仰せのままに」


 真剣な表情になった国王にキィも気合が入る。


 「東京にて時空への干渉があったとの報告があった」

 「東京?」

 

 キィはその地名にピンと来なかった。 

 キィだけでなくその他のメンバーもどこだかわかっていない様子だ。

 それもそのはず。キィたちが暮らしている世界と地球が存在する世界とは全く異なる物だ。

 世界と世界を繋ぐ道のことを時空と呼んでいる。

 通常時空への干渉はできないが、世界の混乱を防ぐために時空への干渉は重罪とされている。

 さらにごく稀に時空への扉が開いてしまうこともある。

 そんな時は王国所属の時空専門の騎士団が扉を閉じにその世界へ行く。


 「んで〜その東京?で何をしたらいい?

  時空への扉とか探せばいいのか?」

 「そのとおりだ。だかひとつ懸念がある」


 国王の表情がさらに険しくなる

 それにキィも察しがついた


 「なるほどね、誰かが扉を開けたってことか」

 「十中八九そうだろう。既に時空専門の配下を向かわせたが消息不明だ」

 「…そうか」

 

 また救えなかった…

 何でいつもこうなるのだろう


 「君たちの力が必要だ!頼む…」

 

 ここで終わらせない。ここから始めよう

  

 「ああ!俺たちが行く!」

 「当然ね!」

 「戦士初仕事か、まさかまたお前と仕事ができるとはなぁキィ?」


 キィの気合にリナとルキアも応える

 城の時空転送部屋に戦士が向かう


 「キィよ」

 「…?」

 「死ぬなよ」

 「にししっ!当然!」


 心配するハーレンとは真逆に任せとけと言わんばかりの背中を見せるキィ

 ここでは終わらせない

 夢の続きを始めよう!


 「よし!行くぞ!」

 「おう!」


 キィの言葉にメンバーも応える

 ガガガガ!っと大きな音を立てて時空の扉が開いた

 さぁいざ東京へ!


 


 

 

 



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