幼馴染との恋バナから…どうしてこうなった⁉︎
オレは今、静かに読書中だ。
バリバリ ボリボリ
ペラ
ガサッ ボリボリボリボリ
ペラ
…
「…ねぇ、実加めっちゃ食うじゃん。夜飯食えなくなるよ?」
「えー?喰うの?わたしを?かなでが?」
…
「喰わねーよ。」
オレの読書のお隣では、幼馴染の実加が絶賛おやつタイムだ。
「あ、かなでってさ恋したことある?」
突然の質問にオレは思わず本をとじてしまった。
…
「えっ…そりゃ、あるけど…」
「へぇー、で?」
「でって?」
「どうだった?恋ってやつは?キラキラしてた?」
「いきなりだな…。でもさ、キラキラってよりは、どんよりしんどいかも」
「えー、わかるー‼︎そうだよね?イメージ赤とかピンクだけど、のちに黒にならん?」
「たしかに、なる。心がね」
「そうそう‼︎特にライバルみたいな人現ると、真っ黒になるよね」
「うん。友達からライバルとかほんとはやだけどね」
「そうなんだよねー…友達からの敵ってしんどいよね」
「な。」
…
…
「てか、かなでって…好きな人いたんだね。何組のだれお?」
「なんでおがつくんだよ…」
「え、じゃあ…やっぱりだれ子さんなの?まさか、えー組のさくら子さん⁇」
…
「いや、オレたち一組とかじゃん…てか、さくら子ってだれだよ…⁉︎」
「知らないです。てかさぁ、わたし伝えてあげようか?」
「どこのおせっかいおばさんだよ…」
「自分で言いたい派?」
「そりゃ、当たり前でしょ」
「あー、そっかぁ…」
「てかさ、伝えにいった人がその相手と付き合うみたいなの聞いたことある。」
「あ、知ってる‼︎ホニャ子ちゃんがホニャ男くんのこと好きなんだって。っ伝えにいったらさ、オレは君が好きって告白されたりとかね‼︎」
「あるねー…実際にはあるか知らねーけど、聞いたことあるわー」
「ねー。あれは、さすがにしんどいわー」
「だなー」
…
…
「ねぇ、うちらって、恋バナとかはじめてじゃない?」
「たしかにな…」
…だって、オレが好きなの実加だし。
そんな話、自分からできねーって…ばさ。
「まぁ、あれだね。中三にもなると、かなでも恋のひとつやひとつもあるか」
…
「なんで一択なんだよ…」
まぁ、そうなんだけど…ね。
「えっ⁉︎じゃあ、なんたくなのよ‼︎どんだけひとを好きになるってのよ‼︎洗濯くらいの数なわけ⁉︎どんだけよ‼︎」
…
急なヒステリーおばさんが参上した。
てか、洗濯くらいってなんだよ…?
「あのさ…どうした」
「あんたがどうかしてるんだよ‼︎どうしたってんだよ?え⁈まさか…隣の席になるひと、すべてを好きになってきた?そして、わたしも隣になったことあるね。てことは?」
…
「えーっと…さすがにそんなに次々に惚れるわけは…ないです。」
「ほー」
「ほけきょっ」
…
「はい、おつかれー。」
「あ、おつかれさまです。」
突然の業務的挨拶、発動中。
…
「あのさ、わたしさ…実は、来月卒業しますっ‼︎」
「うん、オレもだわ」
「ですよねー」
「ねー」
…
実加は、当たり前のことをよくいう。
…
「でさ、かなでに質問いい?」
「うん。」
「じゃあ、今から質問する答えにすべて、はいそうですって答えて」
「…それは、はいそうですじゃなくても?」
「はいそうです」
…
「…うん。わかった」
「では、いきます‼︎」
「はいそうです」
「まだ‼︎」
「はいそうです」
…
「じゃ、質問‼︎明日は次の日‼︎」
「はいそうです」
「ご飯は、よく噛んで食べる‼︎」
「はいそうです」
「荷物を届けること」
「配送です」
「うん、おけ‼︎」
「はいそうです」
「好きな食べ物、炙ったサーモン‼︎」
「はい‼︎そうです‼︎」
「好きな果物、マスカット‼︎」
「はい‼︎そうです‼︎」
「好きな人‼︎わたしじゃない‼︎」
…
「は?異然です。これ漢字でかくね。まってて」
「え、うん…」
「できた。これは、は?異然ですってかいて、はいそうですってなるんだけど、この漢字ね、異然ってかいて、オレ的に異なる(ちがう)と、然(しかし、しかれども)ってなります。ですので、わたくしといたしましては、好きな人イコールあなた‼︎‼︎になります。」
「え…」
「はいそうです」
「えっ…わたしのこと…好き…なの?」
「はいそうです」
「わたしも…好き」
「はいそうです…ってさ…」
…
「え、マジ?」
「はいそうです…」
…
「ちょ…いったん、はいそうですやめ‼︎オレ、冗談で言ってないからね。流れで言わされた感だけど、オレマジで実加のこと好きだかんな?」
「うん…びっくりした。でも、わたしも好きだよ」
「…え、マジか。じゃあさ、改めて言わせて。好きです。オレは、実加が絶賛大好きです‼︎」
「わたしも絶賛発売中で、大好きです‼︎」
「発売してんのかよ?ダメだろ…」
「じゃあ、買えばいいじゃないの。一点物よ?」
「マジ⁉︎なら、即買いです‼︎」
「はい、いらっしゃい‼︎」
「自分からウェルカムするなんて、いい度胸していやがる。さすがオレの惚れた女っ子だぜ」
「女っ子って…」
「隙きありからの好きありっ‼︎」
ぎゅう〜♡
「キャ〜捕獲された〜。なら、捕獲返し‼︎」
ぎゅう〜♡
「うおっ、捕まった」
「ふふ、離さないよ♡」
「そうきたか‼︎‼︎なら、オレは話させないよ♡」
チュ〜♡
「オレたち、バカだな」
「うん、でもいいじゃない。楽しいし」
「だな」
ぎゅう〜♡
チュ〜♡
こうして、バカっぷるがぷるぷると誕生するのでございます‼︎
おしまい♡




