雨の夜に
掲載日:2026/02/01
短編ホラー小説です。
お楽しみください。
北海道に住んでいても梅雨、蝦夷梅雨なるものがある。
6月にもなると雨が多い。
本州の降り方とは違うだろうが、
今日も小雨が…
とか通り雨がしとしとと、
視界を遮るのだ。
ある日私は幼い娘の手を引いて
傘をさして歩いていた。
娘はピンクの長靴を履かせていた。
自分で傘を持ちたがり、目立つような黄色の傘をささせていた。
女の子だし、本当なら長靴のようなピンクも良かったが、
それは親心…より目立つ色の傘を与えた。
ふと後ろから赤い長靴、赤い傘の娘より歳の頃は上だろうか。
小学生?1年かな?
そんな可愛らしい女の子の様子が伺えた。
ちゃぽんことん、ちゃぽんことん…
その子の足音がする
娘はどちらかと言うと、
ペタン、コロンペタンコロン…
びちゃ!
ほら、水溜まりに気をつけてね
そんなことを言いながら娘に目をやる
後ろをついてくるように
赤い長靴と赤い傘の子の足音がしたが、
特に気にもせず、
家路に急いだ。
今日は何を作ろうか…
温かいものがいいかな…
好き嫌いがない子で良かった。
幼い幼稚園児の娘が愛おしい。
そして家について、その子のことは忘れていた。
その子の正体は…




