表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お金と時間

作者: 永井晴

教室に子供達が集まってくる

今頃スペインではシエスタの時間

先生たちは時間に追われる

子供達はせかせかと帰還

(早く席に着け!帰りの会が出来ないだろう!)

その頃教室は少し静か


最後の子が席に座って

帰りの会はすぐに終わった

子供達は拍子抜け

先生たちはいつもわがまま

いっそ自由になれたなら


(早く帰れ一)

子供達は校門を抜ける

のろのろしてても何も言われない

一人の子供は振り返る

見えない何かが支配する世界

大きな音で鳴るチャイム

休まる時は未だ不在


イライラしていた先生たち

生きていれば当然のこと

子供達にはキツくは言えない

着飾った影に怯える心

その手の上には先生のお家

子供達の死角の暗がり


何かが何かを追いかける

一複雑なあやとりのような

そして一人の子供は振り返る

一絡まって作られた垣間

忙しそうな世界が透ける

一へんてこな構造を作るのは

ため息だけが残される

一きっとそう、お金と時間


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ