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流れ星  作者: 遠藤 敦子
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 それでも僕はS教育大学を目指して勉強に励んだ。今まで学校を休んでいた分の遅れを取り戻すためだった。努力のおかげか、2年生の時の模試ではE判定だったけれど、3年生の5月の模試ではB判定まで伸ばせるようになる。

 このまま頑張ろう。そう思っていた頃、真希から話したいことがあるとLINEが来た。学校から少し離れた公園に来てほしいとのことだ。学校帰りに公園に行くと、真希から

「坂巻くんのことが好きです。私が味方になって坂巻くんを支えたい」

と告白される。しま子ちゃんが大人しくなったこともあり、僕は真希の告白を受け入れた。

 真希と付き合い始めてからは、一緒に勉強したり映画を観に行ったり買い物に行ったりしている。一度しま子ちゃんを廊下で見かけたとき、僕は咄嗟に真希を庇った。しま子ちゃんが何かしてきそうだと思ったからだ。しかし意外なことに、しま子ちゃんは特に何もしてこなかった。まさか僕たちが付き合っているなんて知る由もないからだろう。

 真希を楓に紹介したとき、楓は一瞬で真希と仲良くなっていた。両親も真希を気に入っている。そのエピソードだけだと僕たちはよくある高校生カップルなのかもしれない。しかし付き合って2ヶ月が経った頃、しま子ちゃんが再び動き出した。


 僕と真希が付き合っていることをどこから知ったのか、真希にしま子ちゃんから「坂巻先輩と別れてください」とLINEが来たという。真希は「もう坂巻くんには関わるな。坂巻くんは私の彼氏なの。これ以上坂巻くんに関わるなら、私が警察に通報するから」と返信してしま子ちゃんをブロックしたそう。

 その頃、僕にも「彼女と別れてください。楓ちゃんを傷つけますよ?」とLINEが来た。真希だけでなく、楓にも危害を加えることが示唆されている。最近しま子ちゃんが大人しかったので僕は油断していたのだ。家族にも危害を加えると脅迫めいたLINEが来たので、僕は即座に井手先生と警察にそれぞれ文面を見せた。

 嫌な予感がしてしま子ちゃんのヤホー知恵袋を見ると、こんな質問がされている。

「好きな先輩に彼女がいるとわかりました。別れさせるにはどうしたらいいですか?」

「別れさせ屋を雇ったら先輩と彼女を引き離せますか?」

「大好きな先輩が大学受験します。プレゼントには何を渡したらいいと思いますか?」

「大好きな元カレにバレンタインにチョコを渡したいです。どんなチョコがいいと思いますか?」

学校に行っていないからだろう、平日の日中にたくさん質問を投稿している。僕は全部コピーを取っておいた。

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