表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
意味が分かると○○な話  作者: 破月
5/18

絶対に食べてはならない

 これは本当に作者である私が最近見た夢です。


 まず夢とはよくわからないことが続くもので、意味不明なことが連発するものです。ですので、ツッコミどころが多いとは思いますが、そこは目を伏せていただけると幸いです。


 【現実】


 その日、私は胸が痛くなり、気分が少々落ち込んでいました。しかし心臓に異常はなく、関節か、肺に異常があるのではないかと疑っていました。そんな夜にその夢を見てしまったのです。




 【夢】


 私は気づくと何故か入社試験を受けるために試験会場に向かっていました。スーツも極めて電車で向かい、”ひらさか”とか言う町のそれなりに綺麗な会社に行ったわけです。


「ひらさか……平坂かな?」


 しかし実際に付いてみると試験に緊張しているのは私だけで、周り人々にはそんな様子は一切ありません。どこか採用されるのが当たり前だと言わんばかりの表情のヒトたちしかいませんでした。なぜなのか分かりませんでしたが、とりあえず試験時間まで会社の敷地内で勉強でもして待つことにしたのです。そしてついに時間が来ました。しかし渡されたのはこれから働くところの部署名であり、なぜか私はいきなり課長。意味がわかりませんでした。


 それでもそれを受け入れるしか無く、その日は終わりました。その帰り、社員なのか友達なのかよく分からないヒトたちと”ひらさか”駅近くの食堂に入ったわけです。しかしそこで事件が起こります。なんとそこで食中毒事件が起きたのです。前触れもなくそんな事件が起きたので私はびっくりしました。それでも私はすぐさま理解してしまいます。なぜならその店で全員が食べていた味噌漬け肉が明らかに腐っていたからです。匂いは誤魔化しているのか様々な調味料によって気づきにくいですが、ほんのりとヤバイが香りがします。なのに皆気にせず食べる。


 私もそれを口に入れてみました。しかし次の瞬間。


「ッ!!??」


 本能的に吐き出してしまいました。瞬時に口を手で押えてそうしてしまいました。口に入れただけで横隔膜が痙攣を起こすほどヤバイ代物だったのです。もしかすると涙まで目元に浮かんでいたかもしれません。ただ見た目は立派な料理なのです。熱も通っていて温かく、しっかりした準備が為されているのか肉も柔らかいのです。筋もしっかりと切られているのです。しかもしっかりと味が中まで染み込んでおり、その点で言えばよく出来たものでした。しかし明らかにそれは食べ物とは言えませんでした。何度も食べようと試みて、しかし結果は同じでした。口に入れたものをすぐに吐き出してしまったのです。絶対に食べてはならない。そう本能が叫んでいるようでした。


 しかし皆食べている。最初は楽しそうに食べているのです。しかも美味しそうに。まるでその光景はごく普通の居酒屋のようでした。そして暫くすれば皆倒れていく。不気味だったのは多くのヒトが倒れているのに混乱は起きず、ただただ全員が冷静なヒトたちばかりだったことです。


 結果的に事件の真相を私は探り犯人は一人の店員でした。なんでも食材の原価を安くしたいからと古い料理そのものをそのまま使い回しで使っていたそうです。それに私以外誰も気づかないでいたなんて味と匂いだけで真実を探す探偵になった気分でした。

実際はそんなことありませんでしたが。


 そうして夢が終わります。




 【現実】


 目が覚めるとすっかり胸の痛みはなく、身体も健康そのものでした。そしていつもの一日を過ごしました。しかし目が醒めて暫くは、その衝撃的過ぎるものを口にしたショックで夢のことを忘れられないでいたのです。そしてあることに気づいてしまいました。そしてあれを呑み込まなくてよかったと本当に思い、命拾いをした気分になるのでした。食中毒なんて、小さなことだったのです。そんなことが小さく思えるような出来事だとその時の私は思ったのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ