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意味が分かると○○な話  作者: 破月
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アンドロイド

 実は最近妙な視線を感じるんだ。それもなんか睨みつけられているような、嫌な感じの。それも家の中でゲームしているときとか、真っ暗な部屋で寝ている時もその視線を感じる。ちょっとそれが怖くてさ。しかもここ一週間家の窓が割られたり、生ごみが玄関に置かれていたり、嫌がらせも沢山あるんだ。なのに犯人が全くわからない。それもどんどんエスカレートしてきている気がする。この間なんて俺の車の窓に土が掛けられて割ろうとしたのか罅が複数ヶ所入ってた。警察にも連絡したが、全然犯人がわからない。


 もう精神的にやられそうだ……。


 だから俺は一つの商品を買うことにしたんだ。


 それはアンドロイドロボット。最近発売し始めたものでその性能の高さから高く評価されたり、高性能故か気味が悪いと低評価も多いよく分からない商品だった。けれど一度主と定めれば必ずそのヒトをボディーガードのように守ってくれる。それだけは絶対保証されているらしい。それだけがこの不安から俺を助けてくれる気がした。


 加えて人間を絶対傷つけないらしいからそこは安心していいだろう。俺を守るために誰かを殺されたんじゃあ目覚めが悪いからな。


 買ってみて思ったが、やはり機械が無理やり人間の形になったようなやつだった。無骨で、無機質。けれど家事全般はしてくれるし、重いものも運んでくれる。結構便利なやつだった。けれどこいつが来てからというものの嫌がらせもなくなって俺の心労も大分改善されたんだ。きっとずっと監視しているから嫌がらせする隙もないんだろうな。ほんと、こいつには感謝してるよ。


 そんなある日のことだったんだ。その日は俺の彼女との交際記念日で、その彼女が俺のために料理を作ってくれたんだ。とっても豪華なやつ。もう嬉しくてさ。早速俺達はそれを食べようとした。


 その時、信じられないことが起きた。


 そのアンドロイドロボットがいきなり俺達のところまで駆け出してきて勢いのあまりテーブルに激突したんだ。それでテーブルは倒れて、彼女の作った料理もひっくり返ったわけ。もう意味が分からない。なんで何もないところでいきなり駆け出すのか全然わからない。もしかしたら壊れてしまったかもしれない。


 極め付きは俺は憤ってそいつに怒鳴りつけたんだが、「お役に立てて幸いです」って返しやがったんだ。もうこいつは壊れていると確信したね。だから修理に出すためにも、これ以上暴れられる前に電源を落とした。


 あとはアンドロイドの企業に連絡して彼女と記念日を過ごした。二人でいる時にまた外から石を投げ込まれた時、アンドロイドの電源を切ったことを後悔したがアンドロイドの方も危険だから早めに直してもらうことを決めた。



            †



 数日後、この男性は食中毒で死んだ。医者曰く、病院への搬送が遅れたのが原因らしい。もっと早ければ助かったかもしれないとのことだった。

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