『多様性』解説
『多様性』解説。
最初に解説することはまず、主人公が集会で発言したことは全く本意ではないということです。それどころか自分の考えさえも否定しかねない言葉であることを自覚しています。しかしそれを敢えて言葉にし、集会で多様性を語った女性に問いかけたのです。
では、なぜこのようなことをしたのでしょうか?理由は簡単です。そもそも多様性とはなにか?ということころから考え直さなければならないでしょう。多様性とは、その人の信条や考え方、言動、見た目を全て受け入れていく思想のことです。そこに含まれるものがあまりにも異なる存在であっても、人でなくとも受け入れるべきなのです。というか、そういうものだという話をよく聞きます。
しかしここで重要なことが一つあります。もしその考え方を認めるのであれば、それを否定し、糾弾し、最悪ファシストのような全体主義の思想を持っている人でさえも認めるということになります。なぜなら彼らの存在さえも認めなければ本当の多様性にならないからです。
因みにこの思想は全体主義を認めそれを選択しても構わないという意味ではありません。なぜなら全体主義を選択してしまえば必然的に多様性が失われてしまうからです。かと言って全体主義の思想を根絶させれば、それは多様性とは言えません。なぜなら一つの思想が消えてしまうのですから。
ならばどうするかと言うとそのどちらの意見も合わせた混沌とした社会が望ましいのです。様々な意見が、時には矛盾し合う意見同士が混在することこそが多様性あるのです。だから例に上げれば女性差別をする人と男女平等を掲げる人と女性優遇を掲げる人が社会の中で平等に扱われることが多様性です。
まあ、平等というのも全体主義的な思考に陥りやすいし、自由というのも差別を助長してしまうので、恐らく本当の多様性というのは達成不可能なのですが。それに近づけることは可能です。
ですから主人公はこのような発言をして本当に多様性を理解しているかどうかを確かめたのです。そして実際その人は理解しているようでした。主人公の発言を糾弾するのではなく、認めているのですから。
と、つらつらそれっぽいことをいいましたが、この考え方は一般的ではありません。一般的な考え方を私なりに考えると、多様性を否定する思想を排除する思想でしょうか?多様性ってなんでしょうね?なんか叩かれそうなことを言ってしまったけれど、私からするとそんな風に見えることもあったりなかったり。
しかしここまでで考えたことを考慮すると少々怖いことがあります。
なぜあの女性は受け入れる、ではなく、大賛成と言ったのでしょう?少々おかしな発言ですよね?もしかして……。




