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意味が分かると○○な話  作者: 破月
13/18

アンケート

 これはまだ俺が中学生の頃、いや、小学生だったかもしれない。その時の話だ。


 あの頃の俺は受験勉強に勤しんでいて、まあ、ぶっちゃけ結構成績が良かった。中学生の勉強なんて授業を聞いていれば満点は採れるし、学校の授業なんか正直なところつまらない。だから普通のところなんかは行きたくなかった。だって、きっとつまらないし。


 それで勉強して、その日も模試を受けに会場に言ったんだ。その帰り道で。


「すみませーん。少しいいですか?」


「はい」


「よろしければアンケートをお願いできないでしょうか?」


 不意に声を掛けられた。会場から出てすぐだ。まあ、よくあることである。こうやっていろいろ学生の思っていることとか、色々調べる人間はよく見る。そして今回俺に話しかけてきたということか。


「はい。いいですけど」


「ありがとうございます!」


「あの、個人情報とかは……」


「そこは大丈夫です。絶対に漏らさないので」


 そうして俺はアンケートに応えた。しかしその時の俺はやはりその人間が怪しいと思っていたのだろう。だから敢えて個人情報に嘘を入れることにした。それは学年を一つ下げて書くということだ。怪しいと感じたのも名前を書く欄があったのも原因かもしれない。


 それでその日は終わった。あのアンケートをやっていた人の会社は一応聞いといた。やはり怪しかったし、何かあった時にはそういう情報もあったほうがいいと思ったからだ。


 それで一年くらい経ったある日のことだった。あのアンケートを取った会社とは関係のない、受験生には有名は通信教育の会社から郵便が来たのである。もしかしたらライバル企業だった気もする。そしてその内容はよくあるやってみませんか?という勧誘だった。俺は優秀だったし興味もなかったんだが、それでもひとつだけ気になることがあったんだ。


 それは送られてきた教材に書かれた俺の学年が、実際のものよりも一つだけ低かったということ。


 俺はそれ以来世の中を批判的に見るようになった。



            †



 と、言う話を作者である私は友人に聞かされた。

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