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縦ロールだし悪役令嬢に転生したと思うんですが、なぜか断罪されません!  作者: 夜明星良


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第118話 今度こそ「お宝」発見!?

「それにしても、宝物庫ってこんなに大きかったのですね・・・!たしかにここになら魔法がかかったものもあるでしょうが、探し出すのはなかなか大変そう──」


「やはり、あたりをつけたほうがいいね。ということで、ローザ姫に問題です」


「・・・?」


「私が今日話したことのなかに、魔法がかかっているものを効率的に見つけるための大きなヒントがありました。さて、それはなんでしょう?」


「えっ、今日ですか!?・・・ちょっと待ってください、考えてみます」


 今日、私がレオンから聞いたこと・・・さすがにショコトルテの話ではないだろうから、この探検ごっこをはじめてからだろうか。とすると一番考えられるのは、レオンが魔法のかかっている物の見つけ方を説明してくれたときか?


 あのときレオンは、魔法がかかっているものはほかの魔法のかかっているものに反応すると説明し、それで私の婚約指輪とレオンの短刀を近づけて、石が光るのを見せてくれた。だからこそこうして今だって、この指輪をいろんなものに近づけて反応を確認しているわけで──。


 ・・・そうか、石!レオンは、物に魔法をかける場合、特定の物質にかけると言っていた!そしてそれに最も適するのは「宝石」だと!!


「わかりました!宝石ですね!」


「ご明察!まあ、私にも確証があるわけではないが、宝石が保管されているところが一番確率として高いだろうね。ということで姫君、宝石を保管している場所はこちらです」


「勇者様、魔王城の宝物庫のことなのに、本当にお詳しいんですね?」


 私が揶揄からかうと、レオンは笑いながら言った。


「姫君、勇者の出自にはあまり触れないほうがよいものですよ?」


 うん、裏設定はやっぱり魔王の息子(そういうこと)なんですね。了解です、そういうデリケートな話題には触れないでおきましょう!


 そうしてレオンに案内されて、宝石類が保管されているところにやってきたわけですが──これはすごい。本当にすごいっ!輝きで目がくらむというのは、まさにこういうことかっ・・・!


「姫君、いかがですか?」


「とっても綺麗です・・・!」


「魔法がかかっている、かかっていないに拘らず、ほしいのがあったら教えてね?どれでもあげるから」


「あははは・・・大丈夫ですわ、勇者様」


 レオンの場合、これが冗談じゃないから恐ろしいな・・・。


 ということで、あとは手当たり次第に指輪を近づけていけば──!と思ったのだが、ふと、ひとつのブローチに目がとまる。


「レオン・・・あれ!あれ見てください!」


「ん?あれがほしいのか?」


「じゃなくて──なんだか、不思議な感じがしません?あのブローチだけ・・・ほかとかなり違います!」


 レオンはそのブローチを手に取ると、少し驚いたような表情を浮かべていった。


「──ああ、たしかに違うな。すごいなローザ、指輪も使わず、触れもせずに、これが魔法がかかっているものだと気づいたんだな」


「やっぱり魔法がかかっているのですね!それだけ、すごく違ったんです。なんとなく、その石に呼ばれているような──それにこれ、ちゃんと緑色ですね!では、『魔法がかかっている緑色のもの』すなわち『お宝』発見ですね!」


「ああ、そうだな!しかしローザは、予想以上に面白いものを見つけてしまったようだよ?」


「そうなのですか?」


「ああ。このエメラルドに、すごく特殊な魔法がかかっている。それも、かなり高度な魔法だ。ずいぶん昔にかけられたもののようだ」


「どのような魔法がかかっているかは、わかりますか?」


「よし、調べてみよう」


 そういうと、レオンはそのブローチに手をかざす。すると、エメラルドが明るく光った。


「まあ・・・!とても綺麗・・・!」


 レオンがかざしていた手をどけると、光がおさまってしまった。


「なにか、わかりましたか?」


「完全にわかったわけではないが、どうやらこれには持ち主を守護する強力な魔法がかかっているね。それと別に、まだなにか魔法がかかっているが──まあ、危険はない。そもそも危険な魔法がかかっていれば、王宮内に持ち込めないようになっているからな。


 しかし、守護魔法か──。うん、それならどれだけ重ねがけしても、悪くないな。よし、ローザ。この戦利品は、君が持っておくといい」


「はっ──!?」


「せっかく見つけた今日の『お宝』なんだからね。それに、魔力をもたないはずの君がこのブローチの魔力に気づいたということは、このブローチ自体が君を所有者として認めたのかもしれない。だとしたら、やはり君が持っていたほうがいい。ほら、私がつけてあげるよ」


「いやいや、いいですって!これ、宝物庫のものですよ!?そんな勝手に、持ち出していいものなわけ──!」


「問題ないよ。そもそもこれまでにだって、ここにあるものを君にプレゼントしたことは何度もあるから。あ、だが君がどうしても気になるなら、父上に直接許可をいただこう」


「はっ!?いや、いいですって!!」


 という私の制止などまったく意味をなさず、レオンに手を引かれるがまま宝物庫から出ると、そのまま彼は部屋で王妃様とティータイム中だった国王陛下に謁見し、「宝物庫で見つけたこのブローチですが、ローザに贈ってもよいですか」「ああ、構わないよ。ローザによく似合いそうな色だなあ」「ローザに贈るなら別にわざわざ聞きに来なくてもいいのに・・・」てな感じで軽ーく許可され、そうして今、私の胸元に輝いているわけで──。


 いや・・・ゆるっ!いろいろ、ゆるすぎるでしょう国王陛下!!──まあでも、宝物庫のものは国有財産とは分離した王家の所有財産ですし、国王陛下さえお許しになれば問題はないか・・・って、やっぱり問題大アリだと思うんですけどね!?


 ただでさえレオンは私を激甘に甘やかしてくるのに、ここにはストッパーになる人が誰もいない。これでは、私はどんどんダメ人間になってしまうのではないだろうか──。私がもう取り返しがつかないダメ人間になる前に、レオンには本当の恋をしてもらわないと・・・!


 でも・・・ほーら。そのことを考えたら、なんだか悲しい気分になってしまいました。


 はあ。本当、自分という人間がよくわからない。レオンに本当の恋を見つけてほしいくせに、最近はそのことを考えるだけでも、いつもこうだ。勝手に思い出して、勝手に落ち込む。


 だったらいっそのこと悪役令嬢らしく、「レオンは私のものよ!誰にも渡さないんだからっ!」とかってなれたらいいのに、そうなるにはまだまだ悪女レベルが足りないようで、それでレオンが本当に幸せになる機会を奪ってしまったらと思うと、そんなこと到底できっこないのだ。


 ああ・・・いつから、どうして、私はこんなにも面倒くさい性格になってしまったのか──。


「素晴らしい戦利品も手に入れたし、そろそろ私たちもティータイムにするか」


 ・・・。


「どうしたんだ?そんな難しい顔して、考え込んで。ローザの大好きなケーキを食べるんだぞ?」


 ・・・ケーキ。


「はははっ!ローザは本当にわかりやすいな!よし、じゃあティータイムだな!」


 ふっ──わかってます。私は基本的にひとつのことしか考えられないんですよ。だから頭のなかはもうケーキ一色です。


 あーあ、もうちょっと真剣に悩める性格に生まれるべきだったなあ・・・。どうして私はこんなに能天気なんだろう。

最後までお読みくださり、どうもありがとうございます!


ちなみに私(筆者)の一番の悩みは、能天気なことです・・・笑


明日も18時にアップ予定です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「レオンのヤンデレまで遺伝かはわかりませんが……」(感想欄) 前に書いた感想の返信に対してですが、ローザが早期から自分の恋心を自覚していればヤンデレにならなかった可能性も十分にありそうなの…
[良い点] 王宮が魔王城ということは国王が魔王ということで、ならばレオンは王太子なので次期魔王ですね!勇者なのにww……とんでも裏設定www ( ゜∀ ゜)ハッ!ローザ姫は将来的には魔王の妻……こんな…
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