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月夜譚 【No.1~No.100】

初デート 【月夜譚No.29】

作者: 夏月七葉

 心待ちにしていたデートは、それまで夢見ていたものとは全く異なるものだった。思い描いていたのは、きらきらと華やかな、それはもう少女漫画のような心ときめくシチュエーション。

 しかし、それは漫画の中の話。彼女だって、まるっきりそれを再現したかのような過度な期待はしてはいなかった。……いなかった、はずなのだ。

 いや、デートのプランを彼に任せてしまった彼女にも非はあるというもの。ある程度の許容はして然るべきである。

 だが、これは許容の範囲を遥かに超えてしまっている。誰がどう考えても、デートの舞台にこの場所は選ばないだろう。いくら大好きな彼と過ごせるとはいえ、こんな場所に連れてこられて喜ぶ女性などいるものか。……正確に言えば、一握りくらいなら嬉しいと思う人もいるのかもしれない。しかしながら、大半の者は彼女と同じ考えだと断言はできる。

 彼と付き合い始めて早一週間。寒空の下、彼女の脳裏には、彼への別れの言葉が過った。


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― 新着の感想 ―
[一言]  い、一体何処に行ったのでしょう……?  普通、ここまでのことには易々とならないでしょうに……。
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