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第6話 海斗くんは毒舌らしい

「どうしたの?って……え、ありがとう……でも、これじゃあ理利が風邪ひいちゃうんじゃ……」


私がそう言うと理利は振り返り口を開いた。


「言っとくけど、俺そんなんで風邪ひくほどやわじゃないから。」


それはそれはどす黒いオーラを身にまとって……

あ……これは……ヤバい……怒らせた?


「えっと、私そんなつもりはなくてですね……」


私が言い訳を説明していると、どこからか音がしてきた。

足音のようだった。



コツコツコツコツ



まだ鳴り響いている。


こちらに近づいてきているようだ。

私達は剣を身構えた。


「はぁ……だる」


するといかにもだるそうな人の声が聞こえてきた。


「なんで俺がこんなめに……全てはあいつのせいだ……見つけたらすぐにぶっとばす……」


少し物騒なことを言っているような気がするけど……


するとその人は伏せていた顔を上げて素顔をあらわにした。


あれ?そういえばこの可愛い顔……

どこかで……


あっ


「誰だっけ……?」


私の独り言は以外にも響いたようだった。


「ん?」


すると、彼は初めて私たちの存在に気づいたかのように目を見開いた。すると、彼は理利を見るやいなや、顔色を変えて口を開いた。


「あれぇ〜?理利君じゃん。生きてたんだね〜」


トゲトゲしい言い方……いわゆる毒舌男子?

てか、知り合い?


「ああ、てかお前先に来てたのか。」


「は?メッセで先に行くって言ったわ。なのにお前既読してねーし。そ・れ・よ・り」


すると毒舌男子は私のことを指さすと大声で叫んだ。


「この子誰?!まさか理利の彼女?!」


この喋り方……海斗くんに似てる?


「そんなわけないだろ。あと、人を指で刺すのやめろ。」


すると、海斗くん似の毒舌男子はわざとらしく、あざわらいするかのように息を吐いた。


「ま、女の子に免疫のない理利くんに彼女なんて出来るわけないか〜」


すると、その言葉が気に触ったのか理利は一瞬顔をムッとさせると、言葉を言い返した。


「俺は……女に免疫がないんじゃなく、近寄らないだけだ……女は面倒だからな」


「へ〜どうかな〜近寄らないとか言ってこの子に近寄ってるじゃん〜」


「そいつは別だ。他の女とは違う」


?私には話がよく理解できなかった。

それより気になることがあるんだけど


「あの、毒舌男子さん。」



「は?俺の事?」



「はい。」



頷くと彼はムッとした



「いや、俺ちゃんとした名前あるんだけど」



「じゃあ名前を教えてください。先に自己紹介しますね。私の名前は薫です。血液型はO型で……好きな食べ物はささかみで……嫌いな食べ物は……」


「あーわかったわかった長い。俺の名前は海斗。よろしくな」


やっぱり、海斗くんだったんだ。この人なら……


「あっ、あの!」


「なに?どした」


「悠柳君ていう人を捜してるんですけどどこにいるか知ってますか?」


「は?お、お前今悠柳って言った?聞き間違い?」


「え?はい。確かに言いましたよ」


海斗くんはとても不思議そうな顔をしている

なんでそんな顔するんだろ……?


「えっ、おま……悠柳って……やっぱなんでもない。」


すると、彼は言うのをやめてしまった。


なんで言うのやめたんだろう……悠柳君に関するものならなんでも知りたいのに……


「あ、そういえば理利が言ってた助っ人って海斗くんですか?」


「そうだよ!仕方なく助っ人として来たんだけど入口は塞がってるしほんと最悪だよ。」


え?!?!入口がふさがってる?!?!


どういうこと?!?!


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