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時属性の無能転生  作者: 高庄 誠司
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異世界転生

カタカタッカタッ…カチッ。

「これでとどめだ。」パーンパパパッパパーンと今やっているネットゲームの

ファンファーレがヘッドフォンから聞こえてくる。

「よし、次のクエストは…。」

俺の名前は角 宏人。

文武両道でありながら、ネトゲ廃人という(自称)ハイスペックな高校三年生だ。

今から話す物語は俺が実際に体験した出来事だ。

この日もいつものように高校から帰宅してからすぐにPCを立ち上げネトゲのクエストをこなしていた。

「よし、とりあえずはこんなものかな。」そういい俺は休憩がてら飲み物をリビングへと

取りに行った。一階にある冷蔵庫から一本のジュースを取り出し部屋に戻るとPCの画面に

メールが届いていた。

「なんだ、またクランのメンバーからのメールか?」俺は、今やっているネトゲのクランでエースをやっているためよく仲間からお誘いされるのだ。

そう思いメールを開くとPCの画面いっぱいに広告が表示された。

「なんだ?迷惑メールか。」

その広告には、会社名が記載されており、「Life Redo」というらしい。広告の内容に

関してはとてもシンプルで「あなたは、後悔してませんか?よければ当社が責任をもって

人生をリセットさせていただきます。」と、書かれている。

「人生をリセット?何をばかげたことを。」そう言いながらも内心惹かれるものがあった。

家の両親は、俺が小さいころに亡くなったらしく今は、両親の遺産を叔父さんが管理してくれていて何不自由なく暮らしているのだが親がいる家庭というものに憧れがあった。

どうせ、スパムメールの中に入ってた広告だし、冗談だろう。そう思いながらマウスを

動かし広告を読み進めていくと、先ほどの説明欄の下に「リセットしたいですか?YES/NO」と書かれている。どうやらYES/NOの部分をクリックして答える仕組みなようだ。

「本当にリセットできるのなら親のいる家庭ってやつに生まれてみたもんだな。」

そうつぶやきながらYESをクリックすると急に周りの風景が白くなりはじめ、気づけば

自身の体を含むすべてがなくなっていた。そして、そのまま意識も遠のいていき「良き人生に恵まれますように。」という透き通った女性の声が聞こえたのを最後に俺の意識は落ちこの世界から角 宏人という人物は消えた。



少しして俺は目が覚めた。恐る恐る周りを見渡すと目の前に鏡があった。俺はそこに映った自身の姿を見て驚愕した。なぜならば…「なんで俺赤ん坊になってんだぁぁぁぁぁぁあ!」

因みに自身の姿が人間と違うことに気づいたのはこの一時間後のことである。


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