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未来から来た者⑴

西暦2800年、突如何者かによって撒かれたウイルス”v-482”。其れにより人類の多くがコンピュータに死滅されてしまった。

対抗すべく作られた対ウイルス”ESP”。其れを直接コンピュータに打つことにより正常な状態に戻すことができる。


これは新たに組織された科学戦隊とコンピュータとの物語。



ーーーーーーーーー

白く統一された部屋に十数名の若者達が整列している。彼らの視線の先にはホログラムで映し出された男がいた。


「若きレンジャー諸君、よくこれまでの訓練に耐えた。だが本番はこれからだ。君たちには各部署に分かれてもらい実戦へと送られる。…後ほど配属先を発表することになる。其れまでは待機しているように」


「「了解!」」


ホログラムが消え、皆安堵の表情を浮かべている。セイヤもその1人だ。


「これで俺もレンジャーになれたんだ!〜っ、よしっ」


そう呟くセイヤの後ろからフッと声が聞こえる。後ろを振り返ると男が1人セイヤに視線を向けていた。


「何だよ…」

「いや、随分めでたい頭の奴だと思っただけさ」

「ハァ?あんた何なんだよ」


いきなりバカにしてくるような言い草にイラついて来る。男はさらに続ける。


「何ってそのままの意味だよ。そんな気持ちで実戦にいったってヤられるだけだぜ」

「ハァァ⁈本当なんなんだよあんた!」

「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ」


キレそうになったセイヤが男に掴みかかろうとした所に横からもう1人入ってきた。まだ少年とも言える、自分よりも若い男の子だった。


「セイヤさん手を離してケンカはダメですよ。ヨコイさんも」


男、ヨコイも自分たちよりも年下の少年に仲裁されたのに何か感じたのかなにも言わずに離れていった。


「ったく、なんだってんだ。」





所変わり、制御室。此処はウイルス”v-482”により暴走したコンピュータを”ESP”

で冷却、解体する場所なのだ。


「お疲れ様、様子はどうだ?」

「あ、お疲れ様です。こちらは順調ですよ。問題ありません。」


交代に来た係りに挨拶しながら冷却されていくコンピュータを見つめる。

ピーッ、と冷却完了の音が鳴る。


「よしっ、次で「失礼します、交代に来ました」え、交代なら其処に…え!」


交代だと告げに来た係りを見るとそこには先ほどと同じ顔。ハッと振り返った瞬間、先に居たものに殴られESPを壊される。


「お前、何をしているっ!」


銃を放ち、当たった腕には傷はなく、かわりに鉄の骨組みが見える。

打たれた者は振り切りそのまま逃走していく。


「制御室から入電!人型に化けたコンピュータがESPを破壊し逃走!転送装置へ向かったと思われる、至急増援を‼︎」



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