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わんこ農園にようこそ! 〜スマホゲーム世界に転生した俺の愉快な日々〜  作者: 鳴神楓


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施設設置

 農作業を続けて、2回目の米の収穫の時が来た。

 さっきの収穫と同じように稲を刈ったが、2EXPと稲2個の表示が浮かび上がった後、続けて稲の絵に赤字で−1の表示が出て、下方向に消えた。


「えっ、マイナスって……収穫失敗したのか?」

「いえ、違います。

 システム利用料の徴収です」

「え? システム利用料??」


 チビの言葉に困惑していると、チビが詳しい説明をしてくれた。


「システム利用料は、税金のようなものです。

 全ての生産物に対して1割がシステム利用料として自動的に徴収されます。

 生産物が10個揃ったタイミングで1個徴収されるので、さっきポチさんが累計5マス目の収穫をしたことで、米の収穫数が10個目になり、システム利用料の徴収が行われました」

「あー、そういうことか。

 ……うーん、まあ理由はわかったけど……」


 その理由が理解できるかと、納得できるかどうかは別である。

 農園ゲームはかなり遊んだけれど、税金なんてシステム見たことがない。

 頑張って作った(作業自体は勝手に体が動いていたから頑張ったかどうか微妙だけど)米を、10個につき1個とはいえ徴収されてしまうのは、なんだか損した気分になる。


「まあでも、仕方ないよな……」


 納得はできなくても、転生したこの世界がそういうルールなら、そういうものだと受け入れるしかないだろう。

 その「サービス利用料」以外には、今のところ文句のない世界なのだし、それくらいのことで不満を持つのは贅沢かもしれない。


「よし、気を取り直してやるか」


 俺は残りの3マス分の稲刈りを終えると、また新しく種籾をまいた。





 そうやって何回か作業を繰り返していると、突然ファンファーレの音が鳴って、空中に「レベルアップ! Lv2」の文字が浮かんだ。


「レベルアップおめでとうございます!」

「おお、やった! ありがとう!」


 チビにレベルアップを祝福されていると、空中にウインドウが出た。


「こちらがレベルアップボーナスの内容です。

 今回は新しい畑2つと、コイン1000枚です」

「あ、コインあるんだ。

 何か買えるの?」

「はい、ショップで新しい施設やオブジェが買えますよ。

『ショップのメニューを開く』と想像してください」

「わかった」


 チビに言われた通りに想像すると、目の前のレベルアップボーナスのウインドウが消えて、代わりに一番上に「ショップ」と書かれたウインドウが開いた。

 ショップは「施設」と「オブジェ」のタブに分かれていて、今は「施設」の方が表示されている。

 その一番最初には畑のイラストがあって、「×2」となっているから、これはさっきレベルアップボーナスで手に入った分だろう。

 畑の次には、茅葺かやぶきっぽい、ちょこんとした建物のイラストがあって、下に「おにぎり屋 1000コイン」と書かれている。

 それ以外の設備は黒いシルエットに?の表示になっているので、まだ買えないようだ。


「お、おにぎり屋がギリギリだけど買えるな。

 チビ、これ買っても大丈夫?」

「はい、どうぞ。買ったら詳しい説明をしますね」

「じゃあ、購入っと」


 ショップからおにぎり屋を選んで「購入」と想像すると、空中に赤字で「−1000コイン」と浮かんで、代わりにイラスト通りの茅葺き屋根の建物が、畑を設置する時のように、地面から50センチくらい浮いた状態で出現した。

 大きさは畑2×2の4マス分のようだ。


「えっーと、生産設備は倉庫の近くに集めることにするか」


 おにぎり屋を地面に浮かべたまま、青い屋根の倉庫の近くまで歩いて行って、適当なところを指して「設置」と想像する。

 けれども茅葺きの建物は地面には降りたものの、半透明と実体の状態でゆっくりと点滅を繰り返している。


「あれ、これ、設置できてない?」

「あ、施設は設置した後、『建築』しないと完成しません。

 ワンコ1人が建築作業をする必要があります」

「ああ、なるほど。

 じゃあ、今回はチビが建築作業をやってくれるかな?

 俺はその間に、新しい畑を設置しておくから」

「わかりました!」


 チビが良いお返事をすると、チビの頭にパッとヘルメットが乗った。

 同時にどこからともなく現れた材木を担いだチビが、おにぎり屋の建築予定地で働き始めるのを見守ってから、俺は新しい畑を設置しに行った。


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