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――「紫陽花」~小夜曲――
初夏を彩る雨音の 落ちては囁く小夜曲
貴方を思う長雨は 熱帯夜へと変わるだろう。
思い移ろい紫陽花は 今宵は何色に染まるのか
見えぬ月影「碧玻璃」に 紫陽花は偽り風に揺れ
この心の戸惑いを 映して揺れる玻璃の花
馳せる恋情の行く先は 今は届かぬ 声に似て
消える残夢へと託しましょう
願えば叶う夢ならば 叶わぬ残夢に宿しましょう。
偽り抱いて咲く花は いつか貴方へ届くから
紅く色づく季節には せめて花へと変わるように…
とうとう梅雨に入りました^^;
晴れた蒸し暑い日も苦手ですが、雨で急に寒くなるのも困ったものです(>_<)
さてさて、今回の題目「紫陽花」
紫陽花の花は前回同様、私も好きです。
紫陽花って、花弁のように見える色づいた部分が花じゃないって知ってますか?
実はあれって「萼」なんですよね。
その為に「偽りの花」とか「移り気」とか言われてます。
今回は、そんな移ろう気持ちやら色づく思いを表現したつもり…でいます^^;
伝わるといいな…。