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――「春」~花篝――
夜に浮かび上がる 白い花
その姿は、篝火に照らされて 蝶のように踊る
宙に舞い、野に立って、
時折、風に攫われて、貴方の元へと辿りつく
あの桜を見た貴方はいなくとも、
今ここに、貴方の温もりだけがいる
まるで残り香、花霞
私の心も白くなり、貴方の元に舞い落ちればいい。
そして積もり積もって 紅くなり、
貴方の心を染めればいい
あの篝火のように 紅く…
碧い夜に舞う桜 きらきら光る玻璃桜
月の光に輝けば 今も消えない恋心━
夜を照らす篝火よ 桜を染める花篝
どうか、その灯が絶えないように…
白い想いが 色づくように…
碧玻璃、二作目もお題は「春」になります。
こちらは「春」~花篝です。
どちらかというと、恋詩として作りました。
花篝のポゥっとした灯る感じが、恋の始まりに似ていると思ったのです。
新しい季節、出会いの予感ですね☆
誰かの心に届く事を願ってます。