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――「寒椿」~白雪に紅――

ポタリと落つる 玻璃の上

庭に敷きたる白雪に 紅映ゆる 寒椿



乙女椿と 誰が呼びし

見目可憐なる 一輪花



白に映えたる 紅き色

あの娘の肌と 頬の色




抱けば 零る 腕の中

はらはらと散る 花弁を

追うて掴むは 静けさよ




人形の如く 押し黙る

笑みを浮かべて 物言はず



誘ふ如く 露に濡れ 艶やかに

月灯りの 光纏ひ 厳かに




凜と佇む 碧き夜

炎のやうに 闇を裂く 紅

太陽のやうに 闇に咲く 紅



居慣れし樹より 離れども

その美しき姿 失はれず



尚も 輝く 玻璃の上




白雪の如く 空虚なる

我が心に 咲きしは

紅深き 寒椿


少し早いですが、冬モノです。

急に寒くなってきましたね……。


白い雪と紅い椿、日本情緒溢れる素敵な組合せです。

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