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きっかけと決断 4

 流唯と語り合った翌日。僕は、昨日決めていった設定をデータとしてまとめて、母さんに話をしにいった。


 「母さん」


 「ん?どうしたの?」


 「これを見てほしいんだ」


 僕は、まとめたデータを母さんに見せる。


 「ふむふむ……天導、レイねぇ?すごくいい名前じゃない?」


 「母さんもそう思う?」


 「うん、いいと思う。でも、個人勢として活動するの?」


 「うん、そうだよ」


 「遥輝が望むなら、(Virtual)(Planet)に所属してもらおうかな?とか思ってたんだけど……」


 「それは絶対に嫌だしだめだよ、母さん」


 「え?」


 「僕が母さんの……Virtual Planet代表の子供だってことは、隠していても今の世の中ではすぐに情報が漏れる。そうなって、コネで大手に所属したVtuberだ、なんて思われたくはないし、何よりもそれで母さんの育ててきた事務所に傷は付けたくないんだ」


 「遥輝……」


 「それにさ、0からやって業界の天下取りに行くほうが楽しいじゃん?」


 そう言い切った自分の表情は、思ってるより明るくて。なんだかんだと言い訳しながらも、やっぱりやりたかったんだなってことを再認識した。


 そんな僕を見つめる母さんは、なぜか嬉しそうなのに目には少しの涙が浮かんでいた。


 「母さん!?な、なんで泣いて……」


 「大丈夫。遥輝と同じことを、事務所を立ち上げた時の私も言ってたなってことを思い出しただけ。やっぱり貴方は私の子供ね」


 「そんなの当たり前じゃん?」


 「そうね。それで、遥輝が個人勢として頑張ると決めたのなら、昨日も言ったけれど私はその道を応援する。まぁ、立場もあるから協力はできないし、なんならライバルだし?……私もまだまだ負けるわけにはいかないから。これからはお互いに切磋琢磨していきましょう」


 そうにこやかに笑う母さんから発せられる、トップ事務所を背負うものとしての、そして、現在進行形でVtuber業界の最前線を走り続けるトップVtuberとしてのプレッシャーを全身に受けながらも、僕の心はとても晴れやかだった。


 ここからは、デビューのためのアバターを作ってもらう絵師さんを探す作業になる。

 僕の、天導レイとしての物語の1ページ目が、ここから始まった。

読んでいただきありがとうございます!


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