68.神殿へ
明けましておめでとうございます。
中々更新が捗らず、マチマチではありますが早めに完結まで頑張りたいと思っております。
宜しくお願い致します。
ってことでやってきました神殿へ。
神様とは脳内会話ができるので楽だ。
神様ー!久しぶりー!
「フェイリーク!久しぶり過ぎない?元気にしているのは見てたけど」
ごめんね。忙しくて。
今日は婚約者も一緒に来たの。
「ああ。フェイリークの番ね」
ヴィー関連で私悪意を向けられることが多くて、それを自分で責めてうじうじしてるから連れて来たの。
そもそも番って何なの?っていうか、番っていう存在って私たち以外いないみたいなんだけど。
「まあそれは私が久しぶりに作っちゃったもの♪」
そんな楽しそうに・・・。何で作ったの?
「フェイリークは獣人が好きでしょう?それにその子にはフェイリークが必要だと思ったからかしらね。ヴィットもねぇ、女難よねぇ」
女難・・・
「ヴィットにも私の加護を与えておくわ!」
加護とは?
「フェイリークが危険な時はヴィットに伝わるようになるし、逆もまた然りね」
危険が防げるとかじゃないんだ。
「私は直接手出しして干渉するわけにはいかないからね」
ふむふむ。と思っていると、ヴィーが隣で固まっていることに気付いた。
なので、おーい!と目の前で手を振ってみる。
「はっ!!申し訳ございません!あなた様が神様なのですか?」
「ええ。そうよ。と言っても普段は姿を見せないけどね」
「ではどうして?」
「フェイリークが愛し子だから」
は?私愛し子なの?聞いてない!!
「リーは神の愛し子なのですか?」
「ええ。そうよ。だから大事にしてね私の可愛い子!」
「はい!ですが、守り切れてないのが現実で・・・」
「ヴィット、あなたね女難なのよ。だからね仕方ないところもあるわね」
「ですが危険が!!」
「フェイリークは天寿を全うするまで死なないから大丈夫よ!」
死なないから大丈夫・・・パワーワードすぎない?
お父様にも伝えておこう。
「けれど、人から悪意を向けられるのは傷つきます」
「まあそうね。だけど、フェイリークは周りの人間に愛されているのだから大丈夫。嫌われない人間なんていないのだから」
「私が原因になっています」
「フェイリークは全然気にしてないわよ?強いしね」
うんうん。
全く気にしてない。母親のアレがダメージ大きすぎてどれも可愛らしいものだよ。
「だから、そこまでうじうじ悩む必要ないの。うじうじしてるとフェリークに嫌われちゃうわよ?」
とウインクしてる神様。
だから軽いのよ!!
「リー、私のこと嫌いになる?」
「ずっとうじうじされるのは嫌ですわ」
「そう?だけど私のせいなんだよ?」
「仕方ないと大丈夫だと言っているではありませんか」
「でも・・・」
「もう!鬱陶しいですわ!」
とぷりぷり怒っていると
「怒ってるの?可愛い!!」
と抱き着いてきたヴィー。
「はあ。そうやってわたくしを愛でてたら良いですわ」
「それなら一生出来る!」
「はい!そういうことで、フェイリークは死なないし、ヴィットは女難だから悪意を向けられるのも仕方がないところがあるの。だから気持ちに折り合いをつけなさいね!
フェリークに手を出すと罰せられてるでしょ?それを見て諦める者だって出てくるはずだから。
ヴィット聞いてる?」
「聞いてます!わかりました。うじうじするのはやめます。自分ができるだけリーを守りながら過ごします」
神様の協力を経てようやくヴィーのうじうじが解消されたのだった。