表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/86

49.セリアンスロゥプ王妃視点

 わたくしはセリアンスロゥプの王妃ティリア。王であるレオナルドとは魔力の相性が良く夫婦になった。

もちろんわたくし自身も侯爵令嬢であったし、レオナルドの婚約者になるかもしれないと幼いころから努力はかかさなかったわ。

大きくなり、私はレオナルドと仲良くなり無事婚約者となり結婚し三人の息子を授かることができた。

長男リエーフを産んだときはレオナルドそっくりの獅子が生まれてホッとしたわ。

次男ヴィットはなぜか白虎として生まれ、瞳の色もわたくしたちとは違う水色だった。でも顔立ちが私によく似た子で可愛かった。

三男ルイスは私とそっくりの色味で虎の獣人、顔立ちはレオナルドにも私にも似ていて嬉しかったわ。


皆素敵な大人になったわ。まだ婚約者はいないけれど、可愛いお嫁さんができるのを楽しみにしているの。


隣国との友好をもっと築いていこうということでファール国で行われる夜会にヴィットとルイスが参加した。

帰ってくるなりヴィットが甘い良い匂いがしたと言い出し、それはその後ファール国で行われる夜会に参加した際たまに言うようになった。


それを聞いた私とレオナルドは

番だとわかったわ!もう今はほぼ幻のようになっている番!

そんな、生まれたときから本能に刻まれるなんてロマンチックよね!

番は女性の憧れだったわ。その人しか見えなくなるなんて素敵じゃない!


だから、そのご令嬢を探して婚約者にすることにしたの。

レインにも手伝ってもらって探し当てたわ。

フォレスト公爵家フェイリーク嬢。公爵家なら、釣り合いも取れるし、ルイスから聞いたら可愛らしくて素敵な子らしいじゃない?会うのが楽しみだわ!

何度か断られたけれど、レオナルドが脅すようにして婚約を取り付けたわ!少し強引だったけれど、番だもの仕方ないわよね?


顔合わせの当日まで、ヴィットにも内緒にしたわ。

サプライズの方がヴィットも喜ぶわ!


と思っていたのだけれど



「考えてもみなかっただろう?王妃殿下、あなただったらどう思う?

急に話したことも無い相手と急に婚約させられる。国王が断っても、解決していた国の失敗をとられ無理に婚約を取り付けられる。

一貴族令嬢がだぞ?王族の失敗を王族でなく一貴族令嬢が尻ぬぐいをするんだぞ?

了承し、行った顔合わせに婚約者はいない。ああこの婚約を婚約者は認めていないんだな。

そう思っていたらやっと婚約者が現れた。

番がいるから婚約者などいらん。と言い、行儀悪くも婚約者の悪口を言いながら侍女をたくさん侍らせて謁見室にやってくる王子。同じ女性としてどう思います?」


最悪の結果になってしまった。

レインに言われて初めて気付いたの。

自分だったら、烈火のごとく怒るわねと。そんな女好きの馬鹿王子となんて結婚したくないわ。幸せになれるはずが無いもの。


だけど、気付いたときにはもう遅い。

令嬢は一瞬にして転移していなくなってしまったし、親である公爵も怒って帰ってしまった。


王子の婚約者であった私がどうして考えてあげられなかったのかしら。

自分が婚約者なのに、番がいるなんて自分は2番手だと思うのは当然よね。

側妃やお飾り正妃などと言う女性が誰しも嫌がる言葉を彼女に言わせてしまった。


そんな馬鹿王子に育ててしまった私にも問題があるわよね。私が彼女の親でも絶対に思うもの。

息子も諫められない馬鹿な親。それも一国の主。

フォレスト公爵もフェイリーク嬢も呆れたでしょうね。


フェイリーク嬢は許してくれるかしら?

許してくれるのならば、ヴィットだけでなく私達も心を入れ替えないといけないわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ