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38.やっぱり

本日2話目です。

 今日は隣国の要人を招いた王家主催の夜会に来ている。

獣人の国セリアンスロゥプ王国から客人を何名か招いている。今までよりもっと仲良くしようねってことらしい。

私には特に関係ないけれど、兄や父は忙しそうだった。

それから、今回は出身国だからとレインさんとセオも参加している。

セオは私の護衛をしてくれるらしい。

お父様は客人のお相手をしないといけないらしく、私のパートナーは今回もライオネルである。


「姫、今日は私の身内も来ているのですよ」


「そうなの?」


「甥が2人」


「レインさんの甥?」


「ええ。実は…」

と話していると



「叔父上!!」


と金髪にブルーの瞳のイケメン!まあるい黄色に黒の縞のお耳と縞々の尻尾が付いている。

かわいい…かわいすぎる…

と震えていると


「「姫。おさえて」」

とレインさんとセオから小声で注意されているが、十分おさえている。もふりまくりたいのを!


「ルイス。久しぶりですね」


「叔父上、中々国に帰らないではないですか」


「ええ。この国が気に入りまして」


「ところでこちらのお美しいお嬢さんは?」


「こちらはフォレスト公爵家のご令嬢」

「フォレスト公爵家が長女フェイリークと申します」

紹介されたら自己紹介。


「この国の姫でしたか。私はルイス゠セリアンスロゥプと申します」


ん?セリアンスロゥプ…

はっ!!王子殿下!!


「王子殿下。ということはレインさんは…」


「一応王弟にあたりますね」


と微笑みながら言われたが、待って!王弟殿下になんてことを!!


「王弟殿下!!今までの不遜な態度大変申し訳」


「待って!!姫!そこまで!今まで通りにお願いします」


「ですが、知らなかったとはいえ」


「いいんです。私が姫に黙っていたし皆にも口止めしていたので」


といつも通りの話し方でいいことになった。


「叔父上黙っていたのですか?」


「ええ。だって姫と出会ったのは姫がまだ3歳のときですよ?よく懐いてくれて可愛いのなんのって」

「叔父上がデレデレした顔を…」


と王子殿下がブツブツ言っている。


「ところでルイス、ヴィットは?」


「あー…お花を愛でています」

なるほど。ガールハントしてるのか。2番目はチャラいのね。


「またですか。姫には会わせないでおきましょう」

「そうですね。兄上の毒牙にかかってはいけないので」

毒牙…


「姫。私と一曲踊っていただけませんか?」


「喜んで!!」

と抱き着いてみる。レインさんとなんて嬉しすぎる。


「おやおや。姫嬉しいですがここではやめましょうね」


「何それ!叔父上羨ましい!!ここではって何?」


と問い詰めてくる王子殿下を置いて、ダンスを一曲踊ったのだった。

ダンスを終えて皆の元へ帰ると


「今日はたくさん男性を侍らせているのね」


出た。ミリア様軍団。

いらんこと言う前に去らねば。


「知り合いがたまたまいまして合流したのですわ」


「美しいとたくさん男性が集まっていいですわね」


「ミリア様には婚約者がいらっしゃるではないですか」


「そうですけれど、そんなにたくさん男性ばかりひきつけてはしたなくてよ。そんな獣人なんか何人も連れて」


「そうですわ」


「獣人しかお相手がいないのではなくて?」



レインの正体が明らかに!

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