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35.フォレスト公爵家(フィー以外視点)

本日も2話投稿です。

 フィーのデビュタントへ向けて家族会議を開く。ヴェルもアメリアと共に帰ってきている。

父:「フィーは当日誰よりも美しく会場中の目を引くと思うんだ」


「「「「そうですね」」」」


兄1:「フィーを害虫から守らねばなりませんね父上」


父:「ああ。そうだ。うちは王族を除いて一番爵位が高いから余計なことをするやつはいないとは思うが」


兄2:「懸想はするだろうね」


オ:「フィーは可愛いし美しいからな」


ア:「ええ。フィーちゃん以上の女性なんていないもの」


オ:「社交界の華になることは間違いないな」


兄1:「オーロラもアメリアも社交界の華じゃないか」


オア:「「次元が違(いますわ)う。フィー(ちゃん)はこの国唯一の姫だから」」


父兄:「「「は?」」」


ア:「ご存じなかったのです?レイン様も姫と呼んでおられるでしょう?」


兄2:「不思議だったんだよ。何で姫って呼んでるのか」


オ:「王家には姫がいない。公爵家でも女の子はフィーだけ。王族の血が入っている」


ア:「だからこの国唯一の姫といわれておりますのよ?」


父:「王族の血といってもほぼ無いに等しいのにな」


ア:「んもぅ!この家の男性陣は疎すぎですわ!!」


オ:「私でも知っているのに」


兄1:「そうでしたか」


ア:「だからフィーちゃんはもっと威張っていいのですわ。そこらのご令嬢とは立場がちがうのですから。上位貴族の女性は教えられているはずですわ」


兄2:「だが令嬢たちからのやっかみも凄そうだ」


ア:「令嬢たちはわたくし達が圧力をかけますわ」


兄1:「令息たちは私とヴェルが遠ざけましょう。父上は片時たりともフィーから離れないようにしてくださいね」


父:「もちろんだ」



今日のフィーは一段と可愛く美しい。


会場中でやはり目立っている。カーテシーだって美しい。


令嬢たちを上手く遠ざける嫁達に、男どもを威圧する息子達。


おかげでフィーが煩わされることなくデビュタントを終えることができた。

多少騒音は聞こえてきたが、あとで抗議文を送ろう!


デビュタントが終わったとたん、釣書の嵐だ。

フィーは攫われることもよくあるため、傷物だのなんだの言ってたくせに釣書は送ってくるのだから許せん。

全部燃やそう!


フィーの見た目だけでこんなに釣れるんだ、中身を知ったら世界中から求婚されてしまう!


良い相手を早く見つけないといけないだろうか?


一家で過保護

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