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22.チート

 お茶会に仕方なく顔を出すようになってから、私は狙われるようになった。

最初は王宮でだった。ほんの一瞬ひとりになったところをどうやら狙われたらしい。

魔法を使われたのだろう。見知らぬところへ来ている。


顔も知らないおじさんが私を動く人形だとか言って、大事にするからと誘拐したらしい。


キモすぎる!!!

動く人形って何?人間だよ!!!しかもうち公爵家だけど手出したの?

絶対おうち没落するよ!


と心の中で言っても通じるわけもない。

キモイおじさんは自分で対処しよう。


私は魔法チートだから。

とりあえず、おじさん捕縛!蔦を生み出して、縛り上げ作った籠へ閉じ込める。

蔦なら出せる人いるし、特殊な魔法だとはバレないと思う。たぶん。


一瞬だよ?私強い!!

ここはどこだかわからないからどうしよう。ロイに念話的なものとばせないのかな?

まあやってみよう!!


『ロイー!ローイー?聞こえないー?聞こえるー?』

ダメだったかな?

と思っていると


『お嬢様ーーーー!!!無事か?今どこだ?』


『無事。どこかはわからない。ロイ転移とかできないの?』


『やったことないし、お嬢様の居場所がわからないんじゃどっちみち使えない』


そうなのか。ロイを引っ張ってきてみよう。チートだしイケるだろう!

集中してロイの魔力を辿って王宮まで。

この間練習しててよかった!

いた!!!

ロイここだよ!!迎えに来て!!


おお!!ロイが現れた!

「お嬢様!!良かった!けがは?」

抱き上げられる。

『大丈夫!』

「ここどこだ?」

『わからないけど、あのおじさんの家かな?』

指さす。

「あれ、お嬢様がやったのか?」

『そう!気持ち悪かったから』

「よくやった!えらいぞー!!」

と頭を撫でられる。


「ここからは俺たちの仕事だ。お嬢様他に誰か呼べるか?」

『お父様引っ張ってみる?』

「できるのか?」

『わからないけどやってみる』


お父様の魔力を辿る。たぶん王宮に駆け付けてるはず…


いた!!!

お父様!飛んできて!!


「ここは?」


おお!お父様も呼べた!

混乱してる。


「旦那様。お嬢様に呼ばれたんですよ」

「フィー!!!!無事だったか!けがは?怖かったな。すまない」

「旦那様、お嬢様はけがもなく無事です。それよりこいつ誰だかわかりますか?」

指さす。

「子爵家の当主だな。確か変な趣味があると噂が出たことがあった。だからフィーが狙われたのか!こいつロイがやっつけたのか?」

「いえ。お嬢様が」

「フィー!怖かっただろうに、大丈夫だったか?やっぱりうちの子天才では?」


親ばかである。


「ここは子爵家ということか。部屋の外にはまだ出てないので、危ないですから旦那様はお嬢様をお願いします」

「わかった」

お父様に抱っこされる。


ロイがドアを開けて進む。


仲間はいないようだった。屋敷の人間は一応捕縛して一部屋に集めた。


あとは王宮に戻って騎士を派遣してもらうだけだ。


王宮へ戻ると、皆が心配して集まっていてもみくちゃにされるのだった。



そしてこの後も私はよく狙われた。

私の護衛達も活躍してくれて未遂もあったし、私自身もチート魔法でやっつけられたので特に怖い思いも辛い思いもしなかった。


私に手を出した人たちは、うちの家族に処理されているようだ。

私は知らなくて良いと言われているが、確実に潰されているだろう。


魔法の腕はメキメキ上がるし、楽しくて仕方なかった。

それとは反対にお父様は心配で仕方なかったようだし、なぜか心を痛めていたらしい。



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