18.護衛達(第三者視点)
護衛達の説明回です。
フィーと会った後
ダン:「お嬢様、可愛かったな」
サイラス:「想像していたより、小さかったですね」
ダン:「セオドアは耳気に入られてたな」
セオドア:「ああ。この耳が役に立つならいくらでも触ってくれ」
ライオネル:「いいな~。僕にも耳付いてたらなー!!!打ち解けるの早いだろう?」
セオドア:「いや、俺よりロイだろう」
ロイ:「話ができるからな」
ダン:「ロイが選ばれるのも納得だな」
サイラス:「まあでも、私たち全員で常に情報共有はしておくべきですね」
ライオネル:「だねー。ロイも四六時中ついてるわけにもいかないだろうしね」
ダン:「俺たちにも声が聞こえたらよかったのにな。せめて常に一緒にいる俺たちだけでも話ができたらお嬢様も随分楽だろうに」
セオドア:「あんなに小さいのに辛い過去を背負ってるなんてな」
ライオネル:「それなのに、頑張って公爵令嬢としての嗜みを身に付けてるお嬢様すごいね」
ダン:「俺たちで支えて差し上げられるところは支えて差し上げよう」
サイラス:「ええ。セオドアは耳でお嬢様を癒して笑顔にして差し上げてください」
セオドア:「ああ。これで癒されるならずっと俺が抱っこしててもいい」
ライオネル:「それはダメ!僕だって抱っこしてたいんだから」
ロイ:「お嬢様の取り合いになるな」
サイラス:「だから、専属が一人付くのでしょう」
「「「「ああ」」」」
この5人は実力で選ばれた。
公爵家で護衛募集を見て集まった中から試験が行われ
公爵家で雇われるのだから戦闘能力はもちろん、立ち振る舞いも審査され合格したのである。
ダンは元々貴族の護衛であったが、そちらを辞めてのエントリーだった。もちろんマナーも完璧であるし、腕っぷしも強い。
ライオネルはキラキラしい容姿も納得の貴族の3男坊である。
チャラ男ではあるが、実力は折り紙つき。口調も軽い。
サイラスは、執事兼護衛もできる平民だ。
家が代々貴族に仕える家のためマナーは完璧であるし護衛として腕も磨かれている。
セオドアは魔術士であるレインの推薦だ。曰く、姫は獣人が好きだからということであった。推薦ではあるが、熊獣人は獣人の中でも戦闘能力が高く実力で枠を勝ち取っている。
ロイはフェイリークの予想通り、影の一人だ。やんごとなき方からの推薦であり、影はもちろん色んな能力に長けている。試験も実はトップ通過である。
この5人は初め、公爵家の屋敷の護衛として雇われたのだと思っていた。
しかし、蓋を開ければ公爵家唯一の姫であるフェイリークの護衛であった。
その後護衛達はフェイリークの過去を聞かされた。
それゆえ同情もするし守ろうとする団結力も強くなり、うちのお嬢様最高!!と護衛馬鹿になっていくのだったのだった。
この後は護衛達の会話に、誰か明記しないこともあると思うので口調で何となく区別してもらえたらと思います。