17.護衛
私の魔法チートはお父様に報告され、危ないということで護衛を付けることにしたそうだ。
私との相性もあると言うことで、5人いるのだがその中から常に一緒にいる人を選ぶことになった。
いかにも護衛って感じのゴリマッチョ
騎士風の細マッチョ
護衛ってより執事?風のメガネかけてる人
獣人の人(くまさんだろうか?)
裏の仕事してます?って感じの危うげな人
とりあえず、抱っこを所望!
「お初にお目にかかります。ダンと申します」
とゴリマッチョ。紺色の髪にブルーの瞳のワイルド系イケメンだ。
どうも〜!さすがゴリマッチョ!安定感しかないな!
次!
「お初にお目にかかります。ライオネルと申します」
キラキラしてるぞ。細マッチョ!赤い髪に紫の瞳。派手である。普通に目の保養。
次!
「お初にお目にかかります。サイラスと申します」
さすがにセバスではなかった…深緑の髪にペールグリーンの瞳。これまたイケメンである。
次!
「お初にお目にかかります姫君。セオドアと申します」
耳!ケモミミ!可愛い!まあるいお耳が付いてる!!
ジッと見てると
「触りますか?」
こくこく!
ふわもこー!可愛い可愛い!
ちなみに、茶髪茶目茶耳の美丈夫だ。体型はガッシリしている。
ケモミミを堪能していると
「お嬢様。もういいか?次俺の番な」
と。回収された。
ああー。ケモミミー!!
「そんなに耳が気に入ったのか?」
こくこく
めっちゃもふもふなんだよ?
「そうか。もふもふなのか」
ぇ?通じたの?
「ああ。聞こえてるぞ」
ええーーー!!
「何でだろうな?俺はロイだ。よろしくな」
よろしく〜!
「お嬢様。無表情に見えるが心では喋ってるパターンか」
そうよ〜!だって話せないもの。
「おい。ロイ!お嬢様の言ってること?がわかるのか?」
とダン。
「ああ。何故かわかるみたいだ」
謎だよねー。
うん。専属護衛はロイで決定ー!
といっても後の皆も付いてくれたりするらしい。
ちなみにロイは黒髪に黒目の見慣れた色だが、こちらも私と同じく無表情で鋭い目つきだ。もれなくイケメンですよ。
その後わかったことだが、触れていると意志の疎通ができるが離れるとダメらしい。
通訳付くのは便利になるね~!
筆談は時間がかかるから。
ロイに決定したことを、お父様に報告に行く。ちなみに執事のエバンスが立ち合いでした。
ロイに抱っこの状態でお父様のところへ行く。
「おお!フィー。護衛はロイで決まりか?」
こくり
「旦那様、俺はお嬢様の声が聞こえます」
「なんだって?!」
こくこく
「なぜかわかりませんが、お嬢様と離れると聞こえませんが触れているとわかるみたいです」
ってことで、ロイに決まりましたよ~!
「ってことで、ロイに決まりましたよ~!と言っています」
こくこく
「どうしてロイだけ聞こえるんだ?」
う~ん。魔力の相性がいいとか?
「魔力の相性がいいとか?と言っていますね」
レインさんといるのも落ち着くけど、ロイも落ち着く。
「そうなのか?」
そう。正直お父様といるより落ち着く。
「そうか…」
「何を二人で話してるんだ?」
「お嬢様が、俺といるのは落ち着くと言っていたので」
「そうか。レイン殿といるのも好きだからロイもやはり魔力の相性がいいのだろうな。だが、レイン殿にはフィーの声は聞こえないみたいだし何故だろうか?レイン殿に聞いてみるか」
お父様といるより云々はロイは伝えなかった。そりゃそうか。お父様落ち込んじゃうもんね。