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15.神様

 ぼんやりしていると声が聞こえた。

「フェイリーク!!起きて!!ごめんねー!いきなりハードモードな人生で!」


誰?

人外の美しさを持つ男性?女性?

シルバーの髪を腰まで伸ばして、ゆったりした白い服を着ている。


「私この世界の神様」


神様軽っる!

ええー


「あなたが転生するときに魂欠けちゃって治す前に間違えて送っちゃったの!だから病みやすかったでしょ?」


ああ。確かに。前世の私は割とポジティブ思考だったはず。

なのに病んでしまう謎精神。


「ごめんね!それから肉体はこの世界に来てからのものだから治してあげられないの」


としょんぼりしている神様。


「あなたもう一年目覚めてないのよ?体は起きているけど精神が眠ったまま」


ええ!一年も経ってるの?


「ルーカスに神殿に来るように伝えておくから、そこで目覚めましょう。魂の欠けは治しておくからこれから病むことはあまりないと思うわ。

王都に戻って治療しましょうね。時間はかかるけど治るわよ。獣人の彼に頼みましょう。王都の屋敷にはあなたを助けず無視してた使用人がいるけど大丈夫?」


うん。気にしてない。だって逆らえなかったんでしょ?

それいうなら父もどうかしてると思うし。宰相が帰れないぐらい忙しい国って大丈夫なの?効率悪すぎない?安定してないから帰れないんでしょ?王様仕事してる?


「ああ。本来のあなたが帰ってきたわね。国は安定してるけど、仕事の効率は悪いわね」


だよね。ブラック企業すぎるじゃん。


ダメダメな父だけど、宰相やめたんでしょ?


「ええ。あなたのために辞めたわ。ずっと後悔してるの。あなたと同じね。だから早く目覚めて安心させてあげないとね。ポンコツでも父親なんだから」


そうだね。ポンコツでも父だからね。

神様もポンコツだけどね。


「ああ。言わないで~!」


神様泣いてる。


「いつでも神殿に来てね!何でも教えてあげるから」


はいはい。

困ったらね!神様といつでも喋れるとか、何か祀り上げられそうだから嫌だ。


ふぅ。とりあえず頭も回るようになってきたしポンコツお父様を安心させるとこから再スタートだ。



神殿にて神様の言う通り目覚めることにする。

何か大層なパフォーマンスしてる。


「フィー!!」

お父様と目を合わせる。


「ああ。よかった!ずっとこのままなのかと思った」


と泣いている。ごめんね神様のせいで精神壊れてたの!


「王都に帰ってレイン殿に頼んで治療しよう」


ポンコツ~

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