5話 告白
みやび先輩と出会った一ヶ月後。
“では、今日の部活はこの辺にしましょう、皆、お疲れさん。”
今日は、この政言部で“高校生援助交際”について激しい弁論を行われた。前田部長は反対派のリーダだった。彼は文部省で務める父の影響で、未成年学生の援交活動を一切否定している。前田部長は父親の意見を使用して、我々中和派の主張をひどく批判してきた。俺とみやび先輩も時々部長の勢いに押さえられてた。この親子、一体援交という職業に何の差別を持っているだろう?まるで昔援交者に騙されたみたいじゃない。
「ところで、夕桐さん、これから何をする予定ですか?もしよかったら、私と一緒に映画を見に行っても…」
前田部長はまだ図々しくみやび先輩を誘おとしている、本当に負けず嫌いな人だな、この一ヶ月間、何回もみやび先輩に断られたのに。
「ごめん、今日はコウタと一緒にデパートに行く予定だから。」
そうだ!今日はみやび先輩に誘われて、デパートの本屋に参考書を買いに行く予定だ。
「ありゃ、そうですかね、コウタくん?」
部長は笑いながら陰気な語り口で俺に聞いた。
「そうですよ、前田部長、みやび先輩からの誘いだからッスね。」
俺も同じい語り口で答えた。
「それはよかったですね、ではお楽しみに、お二人さん。」
部長は部室から離れた。
「じゃ、私も予定があるから、先に行くね、お疲れ様でした。」
「僕も、まだ明日ね、みんなさん。」
鶴城先輩と志村先輩も、次々どこかへ行った。結城さんは、俺に何かを言おうとするだが、最後まで何も言わずに部室から出た。彼女と一緒に部活に行く約束を破ったから以来、俺たちの仲は気まずくなった。でもそれは仕方もない、俺にはみやび先輩だけがいればいいのだ。
「じゃみやび先輩、俺たちも行きましょうか?」
「うん、そうね。」
俺たちは学校から出て、駅前のデパートへ向かっている。二人が街でこう歩けば、他人からカップルと思われるだろう?もちろん俺はみやび先輩のことが好きて、先輩も俺のことが嫌いじゃないとわかっている。やはり俺から告白する必要があるそうだね、もしいい機会があったら、すぐ告白しよう、そしてようやく先輩と愛の儀式を完成できるのさ!
十五分ほど歩いて、俺たちが駅前の商店街に辿り着いた、今はちょうど忙しい時、商店街は学生と通勤者に満たされている。俺はデパートの場所を探してる時、急にみやび先輩が言った。
「コウタ、あっち見て。」
「え、何っスか?」
俺たちの前に十メートルにある電柱の後ろに、知り合った人が立っている。
「志村先輩?何でそこに?いえそれより、何ッスか?その変な動きは…」
「誰かを尾行してるでしょう?彼の視線から見ると…えっと…なるほど、筋が通るな。」
「え、一体なんのことっスか?説明してくださいよ、先輩!」
「あっち見て、うちの学校制服着ている子がいるでしょう?」
「えっと。あっ確かにいる…だけど俺の知らない人っスね。」
「あれは、生徒会の星月楓会長っと言ったら分かる?」
「おお…なるほど、つまり志村先輩は、憧れの星月会長を尾行してるっスね、悪い趣味っスね、やっぱりここは見ないことにし…」
「いいえ、私たちも付いて行こう。」
「え?何でっスか?」
「星月会長は、いつも妹と同居するハヤトさんと一緒に行動するのに、今日はなぜ一人でこの商店街にいる?何が裏があるはずだ。」
まさかみやび先輩は、こういうことに興味あるとは、まあ、考えてみると、人の秘密をひそかに探るのは一興だね、みやび先輩との面白い思いになるかもしれんな。
「よーし、付いていくぞ先輩、今回の俺たちは、蟷螂と蝉を共に狩る雀なんだぜ!」
でもその時、俺もみやび先輩もまだ気ついていない、俺たち実は蝉なんだ、本当の雀は、まだ俺たちの後ろにいる。
星月会長は、随分早いペースで歩いている、そしてたまに両面の方を観察している、まるで誰かに追われるのが心配で、慎重に進んでいるんだ。彼女を追っている志村先輩も、一定の距離を保っている。星月会長は最後に、あるデーパトのビルに入った。
「何かを買うっスかね、星月会長は…でも買い物ぐらいでそこまで慎重しなくてもいいだろう?」
「コウタは女の子を理解していないな、おそらく特別な相手のため、何かを買うに違いない?まあ、これから分かるよ。」
俺たちも、志村先輩がビルに入った後、素早く付いて来た。このデパート、やっぱりでけえ!人もいっぱい!一瞬だけ視線を失ったら、相手を見つからなくなる。俺はなんか、すごく盛り上がってきて、思わずみやび先輩の手を握った。
「先輩!ここから加速するぞ、絶対に俺から離すなよ!」
「いや、ちょ…」
俺は先輩の話を聞けず、ただターゲットの志村先輩を集中してる。みやび先輩の手の温度を感じして来たのは、この後の話だ。
俺たちは、5階まで登って、そしてようやく見た、星月会長はある店に入った、その店の名前は…あれ? “大人の楽園商店”?
「やれやれ、ここまで来てこんな店に行くのか、だから慎重にしたわけ…でもこれから店の中に行くのが危険だ、ここで一旦様子を見よう…そうだろう、みやび先輩…先輩?」
みやび先輩は、顔が真っ赤で喘いでいる。
「コウタっだら、早すぎるって。」
「あっ、先輩、ごめん!勝手に盛り上がって…大丈夫っスか?あれ?」
俺は、ようやく自分がみやび先輩の手を強く掴んでいると気ついた、その細く玉みたいな右手の柔らかさと温度が、どんどん俺の心に届いて来た。
「あの、すみません、調子に乗って先輩の手を…今離すから!」
俺は先輩の手を放そうとしたら、今回は先輩が俺の手を掴んできた。
「私…大丈夫から、今日から少し運動を取らないと、コウタの足に付いていかなくなるかもね…」
先輩がこんなことを…
「安心してください、みやび先輩!俺は、どこまで行っても、先輩の手をしっかり握って連れていくから!あの…”
あれ?今の、もう告白の言葉じゃね?こんな状態で告白するのがやばいよ!でもいい!あんな台詞を言った以上、ここではっきり告白するしかない!
「みやび先輩!実は俺、出会った時から、ずっと先輩のことが…」
「コウタ!見て、星月会長が店から出だよ!」
もう! 告白の途中なのに!残念だけと、ここはひとまず尾行の仕事に専念しよう。
星月会長がもう店から出た、そして満足そうな顔で手に商店のバッグを持っている、確かに何を買ったんだ、しかしその正体がわからず…
あっ、それにしても、さっきから志村先輩の姿が見えないだな、これ以上まだ星月会長を尾行するの?
俺とみやび先輩は徐々に“大人の楽園”に近づけてる、もちろん手が掴んだままだ。そして店を通る時、隅の床に倒れている志村先輩を見つかった、俺はすぐに志村先輩のそばに行った。
「ちょっと、志村先輩?大丈夫っスか?」
「コっコウタくんか、何でここに?」
「それはどうでもいいっスよ!何かあったんすか?なんでここで倒れて…」
「あ…あれは、僕の夢が、つい先砕けただけからだ。」
「え、どう言う意味っスか?」
俺とみやび先輩が志村先輩を立て直してあげた。志村先輩は、一秒で30年老いたような様子で俺たちに説明した。
「星月会長は、なんと、ここ店で、セクシーランジェリーを買ったんた…しかも二着…黒いと白いやつ…二着も超えっちなやつ、レースもつけられて…やはりあれよ、誰とあんなことするのに買うものだよね…もう、僕は、これから、生きていく甲斐が…」
まあ、俺は事情はわかっただけと…やはりこの前みやび先輩の言った通り、星月会長が彼氏がいるんだよね、しかもおそらくあのハヤトさんという同居している人…これは面倒なことだな、志村先輩は普段、結構俺の世話をしてくれてるし、ここで絶望に落ちた彼をほっておくわけにはいかないよな、ここでまず何か言って志村先輩を少しでも慰めてあげよう。しかし、意外なことに、俺が何を言う前に、みやび先輩が言い初めたんだ。
「志村くん、まだそうになる確証がないでしょう?」
「えっ、夕桐先輩…どういうことですか、先輩…」
「考えてみてください、今わかっているのは、かえ…星月会長が、一人でこの店でランジェリを買ったんことだけでしょう?」
「そっ、その通りですね…」
「でもよく見ってください、今この店にいるのは、ほぼカップルでしょう?みんなは普段、相手がどのような服が好きのが知りたくて、その相手も連れて来るのよ。さもないと、もしその相手が勝手に買ってきた服が嫌いなら、逆に不愉快なことになるでしょう?そして、たとえ星月会長が本当に彼氏がいても、直接ネット通販でそうんな服を買えばいいのに、なぜわざわぜ自分の行動をバレやすいのように実の店に来るの?もし誰かに見られたら、生徒会長として失格でしょう?」
「なるほど…やっぱり夕桐先輩の言う通りですよね!星月会長の彼氏なんで、いるわけかないですよね!」
「そうそう、会長は普段、風紀員の仕事も兼ねてるよね、あんなに風紀に拘る星月会長が、必ず男とそんなけしからんことをしないよ!今日もおそらく、誰かに頼まれてここに来ただけなんだ。」
「夕桐先輩!ありがとうございます!僕は生き返りました!これからも星月援護団の団長として、必ず星月会長の純潔を守り続けて見せます!」
「うんうん、頑張ってくださいね。」
なんかみやび先輩のおかけで、志村先輩が再び心臓の鼓動を始めた。俺は感服をしたものの、先輩の言葉にショックされた…どうしてみやび先輩が、突然あんな真剣で回りくどいデタラメを言い出した?普段ならきっと直球なコメントをして、相手をより深い地獄に落ち込ませるだけなのに…まあ、結果オーライで何よりだ。
「よかったっすね、志村先輩!これからはどうします?」
「うん、僕はもう家に帰るとしよう、なんか随分疲れたし、どころで、お二人さんはどうしてここに?」
「あ、俺たちはデパートで先輩を見て、挨拶をしようとしただけっス!」
「なるほど、お二人さんもようやく付き合い始めたが…心配するな!部長には内緒にしてあげますよ、じゃ、デートをお楽しみに、僕はここで失礼しますね。」
“付き合い”、“デート”なんで!志村先輩の言葉で俺とみやび先輩も少し顔が赤くなった、そして志村先輩が俺たちの視線から消えた前に、俺れたちは何も言わなかった。
「じっじゃ、俺たちもそろそろ本屋に向かおうか、雅先輩!」
でも、みやび先輩が、全然動けず、ただ俺の目を見ていた。
「コウタ、私、ちょっとうまくなったのか?」
「え?何の話?」
「さっき、志村くんに言った言葉…私その時、志村くんに元気になってほしくて、そしてコウタの真似をしたんだ、もしコウタなら、必ずこう言ってあげるっと思って、どう?私は、少し回りくどい話し方を学んだのかしら?少し他人の心を気ついてたんかしら?」
「みやび先輩…なん」
何で先輩か泣い始めたんだ?そして俺の真似を?俺は普段そんな感じで喋ったか?
「私、小さいから話が直球すぎるで、いつも他人から無愛想とか、KYとか言われてきた、でも私は自分を変えりたくて政言部に入ったんだ。でも前田は、いつも変な誘いをしに来て、一年経っても何も教えてくれなった。でも今年、私はコウタと出会った、君の部長と最初の喧嘩から私が信じた、優しくて回りくどいコウタなら、必ず私を変えてくれるって、だから私、それからずっと、コウタの話し方の真似をしてきて、そしてようやくさっき、初めて他の人が私の言葉で元気になった、私今、とても嬉しくて…」
「み、みやび先輩!」
俺はみやび先輩の話しを聞いて、思わず彼女をぎゅっと抱きしめた。
「先輩は、確実に回りくどくなったんだ、でも俺は、最初から先輩が優しい人と信じてきた!先輩は、俺が困っている時助けに来てくれた、俺の腹が減った時も飯を作ってくれた!先輩は、決して無愛想な人とかKYな人とかじゃない!だから先輩はこれから、もう自分を迫って変な話し方を学ばなくていいっす!俺は、話が直球のみやび先輩が大好きだから!」
「コ、コウタ…」
あれ?もしかして俺、今、告白しちゃった?こんな場所で? “大人の楽園”の前で?なんか周りの人が拍手してきたんじゃね?
「あの、みやび先輩…その、え?!嘘?!まずいぞ先輩!」
「どっ、どうしたの、コウタ?」
みやび先輩は頭を回って、そして俺たちが見たんた、デパート同じ階段の別側から、田中先生と遠藤さんが、俺たちのいる場所に向かって来ている!
「見られたらまずいぞ、こっちだ、先輩!」