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人生時計

作者: Q輔

 ちくたく ちくたく

 

 人生時計の振り子が揺れている


 ちくたく ちくたく


 人を愛した 同じふり幅で 愛された


 傷つけた 同じ振り幅で 傷ついた


 救いの手を差し伸べた 同じ振り幅で 救われた


 嘘をついた 同じ振り幅で 騙された


 大した悲しみがないかわり 


 大した幸せもない人生



 ちくたく ちくたく

 

 人生時計の振り子が揺れている


 ちくたく ちくたく


 人を信じた 同じふり幅で 信じてくれた


 裏切った 同じ振り幅で 裏切られた


 守りたいと思った 同じふり幅で ずっと守られていた


 見て見ぬふりをした 同じ振り幅で 僕は掻き消えた


 苦難も試練もほどほどなので


 達成感もほどほどだった



 ちくたく ちくたく

 

 人生時計の振り子が揺れている


 ちくたく ちくたく


 僕の時計は14時15分を回ったところ


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― 新着の感想 ―
[良い点] 2通目、失礼致します。 随分前の作品とのことですが、3日位前の詩のランキングに入ってましたよ、それで知りました(^^) 感想書かずとも、読んでくれてポイント入れた方がいたのだと思いますよ…
[良い点] 大人ですな、渋いですな……。 辞世の句というか、人生の集大成的な趣すら感じた詩でした。 (上記は全部、褒め言葉ですよ!)
[良い点] 私の時計は振り子ではなく砂時計ですな。 我が身を削って落ちていく。 やがて、落ちきると、ひっくり返って元通り、痛みや苦しみも和らいで、喜びも愛しさも少し鈍くなる。 そうやって鈍感に成りな…
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