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七夕番外編・・・「七夕のお願い」

前話で次から三章と言ったな?すいません番外ぶちこみます。


サブタイトル通り七夕の番外編です。


何か記念かなぁと思ったので書いただけなのでぶっちゃけメチャメチャです。

オチはあるのかないのか筆者にも不明です(謎)。


読むの辛いな、と思ったらブラウザバックをお勧めします。そして本編を読む方をお勧めします。


では行きます。初めての番外編、どうぞ。


※追記

時系列について書いていないという致命的な失態をしました。すみませんm(__)m


この番外編は蘭太と火鉈達が出会う前のお話です。



フェアリーガーディアンズ、略してFGの旧東京本部の一室にて。



「みんな、聞いてくれ。今日はとても大事な日だ。どんなに忙しくても抜くことなど論外な日だろう」


雷花、舞、彼方、剛牙を前にして火鉈が真剣な表情で語る。


『何事かな…?』


『なんかあったのかな…?』


『いや…特に最近事件という事件は起こってないはずなんすけど…』


『……もしかして…』


4人はひそひそと話している。


そこへ、火鉈の叫びが轟く。


「今日はなぁ!七夕なんだよぉ!」


いきなりの大声にビクッと4人が跳ね上がる。


「つーわけで書くぞ!飾るぞ!願い事!さあお前らも書け!願い事は誰にでもある!」


なんだか火鉈だけ盛り上がっている。他の4人はぶっちゃけ引いている。

それもそうだ。火鉈がいきなり1人ではしゃぎだして4人が置いてけぼりになっているからだ。


「あのー、火鉈ー?」


「んん!?なんだい彼方クン?そんなに書きたいか?せっかちだなぁもう」


「違う。ちょっと落ち着いて。うるさいから。あと1人だけ走りすぎてるから」


火鉈は一気にしゅんとなる。


「はい。さーせんした。……んまあなんだ。1年に1回しかないイベントなんだし短冊とかは用意しといたから書いて飾ろうぜ」


「温度差激しいですね…」


「なら熱くしていいか?」


「いいですけど程度をわきまえてください」


「あ、はぁい」


リーダーとして4人を率いてはいるが仲間の意見に案外素直な火鉈だった。



ーーーーーーーーーーーー



旧東京のどこか。



「あれ?もうこんな時期だったっけ?」


「そうそう」


そこには蘭太とルルが短冊と笹を挟んで座っていた。


「時間が流れるのって早いねー…ついこの間神社にお参りしてた気がするんだけどねー」


「それ単にその時から今日まで特に何もなかったからだよ、多分」


ははは、と2人で談笑しながら、蘭太は昔を思い出した。


といってもここ5年くらいの記憶だが。


蘭太には10歳までの記憶はなくはないが思い出すのを本人が1番嫌っている。なぜなら犯してしまったからだ。人殺しを。大量虐殺を。

その時から蘭太は自分のことを「災い」と称し、滅ぶべき存在だと思うようになった。


『思えば4、5年前の願い事もえぐいものだったっけ…』


当時の蘭太は極度の自暴自棄だった。少し尖ったものを視界に入れるだけでそれで自分を傷つけようとしてはルルに必死に止められ、もっと行けば警備の人に連れて行かれることもしばしば。

そして蘭太は物理的に自殺できないと分かった。

そこから蘭太は手段を変えてみることにした。

食事をルルにだけとらせ自分は2週間以上断食したりすることもしばしば。過労死という言葉を知った時にはわざと不眠してあの手この手で死のうとした。

その時の蘭太の願い事は「死にたい」というものだった。

だが全て失敗した。


ルルや、見知らぬ周りの人が蘭太と同じようにあの手この手で蘭太の自殺を阻止し続けたのだ。

次第に蘭太は積極的に死のうとするのを諦めるようになったが、今でも無意識に隙あらば死のうとする死にたがり屋な面はなくなってはいない。


………。


「…た?おーい、蘭太ー?」


はっと意識を戻す。暗いことを考えすぎて上の空になっていたようだ。


「あーちょっと昔を思い出してた…ちょっとテレビをつけよう。なんか静かだよ」


そうして気分転換をすべくテレビをつけると…。


『ハァイハイ!!今日は七夕!ということで1発こんな企画をしたいと思いまぁす!』


アナウンサーのような女性がすっごく賑やかに喋っていたお陰で爆音が響いた。

ビクッとなって蘭太は慌てて音量を下げる…が。


「蘭太…何も聞こえなくなった…」


「俺も聞こえない…もしかして俺達2人とも鼓膜破れたんじゃないか?」


「そうじゃないと思う…多分さっきの女の人だけ声が大きいんじゃないかな…?」


カチカチカチッと音量を上げると、他の人の声が聞こえるようになった。しかしアナウンサーの女性がうるさいのは健在である。まあ仕方がない。背に腹は代えられないのだ。


『さあこの箱に白、赤、青、黄、紫、黒のボールが2個ずつまとめて入っています!これを順番に引いて行きますのは、1月から12月を担当する12人の方々です!どうぞ!』


ぞろぞろと12人が出てきて箱から1個ずつ玉を出していった。


『はぁい!1と5月は白、9と10月は赤、7と11月は青、3と8月は黄、4と6月は紫、2と12月は黒ですね!では企画内容です!』


「言うの遅くない…?」


「まあまあ」


ぽろりとルルがツッコんだ。


『各月の誕生日の方はその月の色に対応した行動を七夕の日にすればいいことがあるかも…?という企画です!』


番組曰く、

白→正しいこと

黄→誠実なこと

青→思いやりのあること

赤→誠意のあること

黒と紫→知識を増やすこと

らしい。


「白が1番難しいな!」


思わず蘭太がツッコんだ。


「正しいってなんだよ!何基準だこのヤロー!そんなの言うならこの災いの力どうしたら正しく使えるんだバカー!」


自分の誕生月が白の月でもないにもかかわらず蘭太は発狂したように悶えた。


それから蘭太が落ち着くのに数分かかった。


「とりあえず、私達の誕生月の色は青なわけだけど」


「うん」


「頑張るのは蘭太だけだね」


「なんで!?」


「だって私いつも思いやりに満ちた行動しかしてないんですもの」


確かにルルはいつも蘭太のことを考えている。蘭太が自殺しないように心のフォローもしてくれている。

もちろん蘭太にも感謝の気持ちはあった。


「うぅ…ん、わかった、今日だけでも色の行動をする」


「ほんと!?」


ぱあっとルルの表情が明るくなる。この表情を見る度に蘭太は『こいつには生きていてほしい』と思ってしまうのだ。


「じゃあじゃあ、願い事は『進んで自殺しようとしなくなりますように』で決まりだね!」


「願い事とはとても思えないワード入ってるんですけど…」


「文句言わない!蘭太がいなくなっちゃったら私の居場所も存在理由もなくなるんだから少しは私の事も思ってよね!」


結局蘭太はルルの言われるがままそれを願い事として書いた。

だが蘭太は悪いことだとは思わなかった。



ーーーーーーーーーーーー



「ついに…ついに書きあがったァ!!」


火鉈が声をあげ、短冊を上に掲げる。が。


「遅い。なんで1番最初に書き始めたあんたが1番ドベなのよ…」


「雷花、俺は…考えるのが苦手だ」


「よくそんなのでリーダー務まりますね…この先すっごく不安です」


「地味にグサッと来るからやめてくれたまえ舞くん」


そうして飾られた火鉈の願い事、それは…


【今年こそ彼女できますように!】


「「「「ええぇ…」」」」


他の4人はいろんな意味で驚いた。


時間かけた割にこれか、とかずっと同じじゃないか、とかなどなど…。

だが雷花の願い事も大体似たようなものなのかもしれないし、剛牙の願い事に至っては訳がわからない。それでも棚に上げてしまうほどのものだった。なにせ3年間くらい連続しているのだ。この願い事。


「どうだ!素晴らしいだろ!今年こそ俺は勝つ!絶対にな!」


そんな火鉈を見ながら4人は逆に尊敬していた。


ちなみに雷花、舞、彼方、剛牙の願い事は、


【運命の人と会えますように】


【頭良くなりますように】


【穏やかな1年になりますように】


【筋肉もっとつきますように】


といったものだった。


だが雷花は物足りない気分だった。本当は【「アノコ」の会えますように】としたかったのだが、何せ他の人に見られるのだ。とても書けなかった。




さて、この中で何人の願い事が叶うのか。

それは誰にも分からない。



ーーーーーそれが、願いってモンだろうよーーーーー



どこかの真っ白な空間の中で赤い液体を飲みながら、そこにいた男はそう呟いていた。



どうも、番外編なら楽勝っしょーとタカをくくってたら見事に打ちのめされた、どらっごです。


確かに七夕は記念日なんですが、それに関するストーリーを考えるのがもう難しくて難しくて…。


ちなみに今回出てきた6色は、願いによって短冊の色を変えるというものを利用させていただいております。

黒と紫が同じな理由としては、黒は縁起的にアレなので紫を代わりに用いている、とのことです。



ではでは、また。


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