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魔女の集会で会いましょう

作者: リューク

仄暗い闇の底から一人の魔女が生まれた。


明るく光に満ちた天から一人の少年が堕ちた。


魔女は生きる為に殺し、奪い、成長し、破壊と殺戮の二つ名を。


少年は人々の慈悲に乞いながら生き永らえた。


ある日、魔女は少年に出会った。


「お前は、それで生きているのか?」


少年は応えた。


「生ある限りは」


魔女はふと思った、この乞食の少年を得れば、秘薬が作れるのではと……。


少年は思った、この魔女に着いていけば、暖かな世界に行けるのではと……。


それからほどなく二人は暮らし始め、1年、2年と歳月を重ね、気づけば10年経っていた。


魔女は青年に怒っていた。


「……おい、師匠である私を見下ろすな」


「それはお師匠様が小さいから……」


青年は魔女に聞こえないようにボソッとそう言うと、魔女はキッと睨みつける。


煮え切らない青年に魔女はまた怒った声で問いかける。


「おい!なんでお前はそんなに大きいんだ?」


「それは僕が巨人の子だから……」


青年がそう答えると、魔女はまたきつい目で睨んで、ボソッと一言だけ「もう抱きしめてやれないじゃないか……」と呟いた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短っ!Σ( ̄□ ̄;) なのに凄い凝縮…いや濃縮と言いたいです。 こゆい( *´艸`) 中身の無い長ったらしいものを読むよりも 読んだ感じがしました(〃´▽`) そして読んだあとの、恥ずかし…
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