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幻想新桜抄《霊幻想》  作者: 滝龍
1/3

prologue:夕闇に消える思いと少女

東方projectの二次創作作品です。


東方オンリー二次創作小説サイトで書いていた物のダイジェスト版をさらに改造した物です。


よくありがちな幻想を自分のイメージで拙くも書いてみました。


それではどうぞ。

 蝉の声など聞き取れない都会、代わりに鳴り響くのはアスファルトを踏む靴の音とやや高めの喋り声。

 今年、大学生となり田舎の方から身を移した少女は不快に思いながらも歩き始める。


 別に少女は都会の音を不快に思っている訳ではない。少女にしか聞こえない物に彼女は耐えているだけなのだ。


 建物に取り付けられた大型の液晶が職業について語っている。皆はそれに不思議と言いたい程に食い付いていた。そんな群衆も液晶に映る内容も無視して、講義を終えた少女はある場所まで進む。


「…今日は大丈夫……かな。」


 呟いて1つ、ため息。しかしとある公園が視界に入ると金縛りにでもあったかの様に動かなくなってしまう。


 心臓が持ち上げられる様な不快感。頭を締め付ける痛みは鋭く、異常な程の寒気を覚える。そして脳裏に浮かぶのは───。




───ネェ、タスケテヨ…。




「───────ッ!!!」


 突如、声にもならない悲鳴をあげ、少女は宛もなくただその場から逃げるかの様に走り始めた。







「はぁ、はぁっ…あう…っ!」


 息を切らし、弱々しく喘ぎ少女はコンクリートで出来た壁に寄り掛かる。ひんやりとした感触が混乱状態にあった少女を少しずつ、落ち着きを取り戻していく。しかし、彼女の思いは強くなるばかりだった。


 もう、いやだ、消えてしまいたい…と。


「───全てを捨てる覚悟があるのならば、貴方を招待しましょう。」


 まるで心の声を聞き取ったかの様な言い方に驚き、立ち上がりながら振り替えると金色のショート、そして同じ金色の瞳の女性が立っていた。とんがりが2つある帽子を被っており、服装について中華風。

 …しかし、少女が一番気にしているのはその人物の後ろ、それは紛れもない狐の尻尾だ。それが9本、風は吹いてないのにゆらゆらと動いている。それに目を向けながらも少女は尋ねた。


「宗教勧誘…じゃないですよね。…誰ですか?」


「私は八雲 藍。まぁ、とある方の従者とでも名乗っておきましょう。八野 神奈(やの かんな)さん。」


 すると少女…八野 神奈は名前を呼ばれ警戒するも、すぐにそれを解いて徐々に冷静さを取り戻していく。


「あら?驚かないんですか?」


「ストーカーなら、そんな…目立つ格好はしないと思ったから。それより、私は…どうすればいいの?」


 正直無駄な気がすると半ば思いながら聞く少女とは反して、金髪の女性は少女が関心を示した事を喜んだのだろうか、見蕩れる程の笑顔を見せながら答える。


「…簡単な事です、強く念じれば貴方はきっと此方側────『幻想郷』──に辿り着けます。」


 幻想郷と言う言葉を耳にして思い当たる場所はない。それはどこにあるのか、聞こうとして女性に視線を向けた時には少女以外誰もいなかった。


 カンカンカンとけたたましく鳴り響き、紅く点滅を始める。踏切のにある黄色いバーが降りる。


「………。」


 少女は密かに思う。今までの出来事、思い出、喜び、怒り、哀しみ……憎しみを………そしてある事を最後に思い浮かべてから念じ始める。




─────ガタンゴトン、ガタン、ゴトン・・・




 少女はオレンジ色の路上に陽炎だけを残して消えていく…。










「……先程のはどういう事でしょうか。」


 夕方の路線をある場所から覗く、八雲 藍と名乗っていた少女は隣で頬笑む主に尋ねる。「神奈ちゃんの事?」と尋ね返すと藍は静かに頷いた。

 主は持っていた扇子で口を隠しながら答える。


「彼女の能力が幻想入りをさせた…と言えば簡単かしらね。」


「そうなると貴方の結界と巫女の結界を抜けた事に…!」


「えぇ、つまりはそれ程の能力という事よ。藍、今まで監視の方お疲れ様。これからは私が監視を行うわ。…何もなければだけど。」


「分かりました。──────紫様」

はい、プロローグだけですが如何だったでしょうか?


それより特筆事項ないんだよなぁ←おい作者


取り敢えず次話早めに出せる様に努力します!めではでは!

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