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一話

「さて、とりあえず世界について説明しても良いですか?」


ユイちゃんがキリッとしていながらも若干めんどくさそう、とゆう摩訶不思議な表情で会話をきりだした、僕も話しを聞くため、世界とかスケール大きいよ、聞くのすらめんどくさそうだな〜とゆう気持ちを全力で表に出す。


「そんな顔しないでくださいよ、こっちの方が面倒なんですから」


この時僕は思いもしなかった、まさかこの後地獄を見ることになるなんて。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------



三時間後。


「要するに、世界は絶妙なバランスで成り立っていて、不確定要素の塊であるあなた方主人公は私達にとってとても厄介な存在だと言うことです」


「うん……長くても二十分ぐらいで終わるだろうと思っていたよ………頑張ったね!偉かったね!!ありがとうユイちゃん!!!」


僕は今、やりきった!と言う表情のユイちゃんに感動している、感動しすぎたのか話しのほとんどをあまり良く覚えて無い……しかしそんなことはどうでもいい!!ユイちゃんは三時間もの間ずっと説明を続けてくれたのだ、感動せずにはいられない!!!


「えっ、嘘でしょ?そ、そんな!ありえない!!」


ユイちゃんは目をカッと開くと僕の顔を見つめる。

どうしたの?また何か異常事態?


「あれだけ!あれだけ時間をかけてわかりやすく説明したのに…しかも途中で飽きないようジェスチャーやあなたが興味を持ちそうな話しもまじえて説明したのに……良く覚えて無い?」


アハハ、ソウイエバユイチャンハココロヲヨメルンダッタネ。

ユイちゃんの後ろに般若が見える。


「ちょ、ちょっとまってよユイちゃん!落ち着いて!話せばわかる!!」


やばい、これはやばい、トラックとか比じゃない、あっ走馬灯が。

そんなこと言っている間にユイちゃんは僕の頭をつかんだ、モシカシテクダカレル?あっユイちゃんの手に魔法陣みたいなのが浮かんでなんかめっちゃ光ってる。


「くっ、うぅぁああああああ亜あああああああああああァァァァァァァあた、頭がァァァァァ頭が割れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」


痛い、すごく痛い、とにかく痛い、ありえないほど痛い、やばっ鼻血出てきた!?


「何?何これ?いったい僕にナニヲシタノ?」


僕は痛みを訴える頭を抑えユイちゃんに事情を聞く。

あれっ!?ユイちゃん笑ってない?いや嗤ってる!!


「あれっ?へえ〜耐えられたんですね、正直廃人になってもおかしくないと思ってましたよ、ふふっ♪でも安心してください、壊れたら治すつもりでしたし」


ユイちゃんはトテモタノシソウニ嗤う、ユイちゃんってこんな性格だったの?


「そ〜ぉんな訳ないじゃないデスかァァ、これは一種の混乱状態デスよ」


ユイちゃんがさらにおかしな方向へ進んでしまった、というか本当に僕は何をされたんだ?さっきから頭が痛くてしょうがない。


「ねぇ、本当に僕になにをしたの?」


「ふふっ♪知りたいデスかァァ、どうしてもと言うなら土下座してみてくださいよぉ」


ユイちゃんは腕を組み嘲笑している、うわ〜本当に大丈夫かな?とりあえず土下座しよ。


「えっす、すいません!調子に乗りました!まさか本当にするとは思わなかったんです、今正気に戻りました!!」


やった!ユイちゃんが正気に戻ったよ、ユイちゃんは僕と同じように土下座してる、それを見た僕はそっと立ち上がり腕を組む。


「まぁユイちゃんの頼みだしどぉしてもと言うなら許してあげなくもなグハァァァァァ」


な、殴られた!ユイちゃんに殴られた!親父にも殴られたこと無いのに!!まぁ僕の場合両親いないだけなんだけどね。


「すいません、殴って良いですか?」


ユイちゃん言うの遅いよ、あれ?ユイちゃんが腕を振り上げてる?も、もしかし「グハ!」に、二度もぶった!お袋にも殴られたこと無いのに!!あれ?ユイちゃん嗤ってない?!またヤンデルモード突入?


「さっきなにをしたのか説明しますね、あれはさっき三時間もかけて説明したことを時間をかけずに脳に直接ぶち込んだだけです、頭痛と鼻血は知恵熱ですね、ついでに必要ない雑学も山程いれときましたよ」


ユイちゃんの目が凄く冷たいが冷静みたいだから気にしない、あ〜これはすごい、いろんな知識が出てくるよ、パセリの花言葉って死の前兆なんだって…………こえ〜よ。


「取り敢えずもう異世界逝ってください」


「えっ?でも僕が異世界行ってもすぐ拒絶されるでしょ?そんなこともう忘れちゃったの?バカだなぁユイちゃんは、バーカバーカ、アフホォッ!?ユイちゃん…き、君のパンチは世界狙えるよ……」


ユイちゃんのフォームは一点のブレもなく僕の顔に拳を当てる。

そしてさっきみたいな頭痛……の弱いのが僕を襲う…ち、知識がぁぁ。

なるほど、主人公の力を取っちゃえばいいのか、頭いいね。


「そうだ!力取るついでにチートも付与しときますから本当にもうとっとと異世界行ってください、チートはあなたが望んだものにしときました」


ユイちゃんの笑顔が最初の頃よりずっと黒くなっていた。


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