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第1楽章 明日無き少女

寒い、此所はどこ?

真っ白な光りの中、私はさ迷う。

私は死んだはず、そう、あの馬身体のど跳ねられて、身体が真っ二つになって、血が、血がドバドバ溢れでて、私は死んだ。

なのに私は今この光りの中にいる。

此所があの世と言う所なの?

・・・視界が晴れてきた、ここは?

私は自分の目を疑った、私は今空中に浮かんでいる瓦礫の上にいた。

ここは本当に一体どこなの、私の心に不安が過る。

「成る程、君が新たなる物語の主役か・・・」

!?、誰。

私の心がそう叫ぶ。

「心配しなくてもいい、私はゲームマスター、気軽にGMと呼んでくれ」

影、そう呼ぶにふさわしいゆらゆらと揺れる黒い何かはそう答えた。

ここはどこなの?

「ここは虚無、もしくは神域しんいきと呼ばれる場所、ここでは普通と言う言葉は存在しない、またあり得ないと言う言葉もありはしない。ここは何処にでも有り、何処にも無い場所である」

GMが答える、私は彼が言った言葉の意味が分からなかった。

「さて名も無き少女よ、君に伝える事がある、君は一度死んだ、だがとある者によって君は蘇るのだ、『ゾンビ』としてだか・・・」

へぇ、私は死んでしまったの・・・うんそれは分かっているわ、死んだ時の記憶があるもの。

だけとGMさん、今なんと仰いました?

復活?ゾンビ?

・・・・ファ!?What!?Why!?ウソダゾンダゴトー!?

「残念だが、嘘では無い。君はこれからは人間では無くなる。君は『ゾンビ』、闇の住人の羂属となる。彼等は同族には優しいが時に牙を剥くだろう、その時身を守るための力の1つの使い方を教えてあげよう」

ちょっと~勝手に話しを進めないで~。

「悪いが待てない性分てしてね、さてと、話しを戻そう。君たち闇の住人達が使うその力のことを・・・人びとは魔法と呼ぶ」

魔法?あの魔法使いとかが使う?

「人は彼等だけが魔法を使えると思っているようだね、だが魔法は悪魔も使えるのだ。君には全魔法の基本『ケッテ』を教えてあげよう」

そう彼が言った。

その直後、私の右手の甲に少しの痒みが走る。

次に手の甲を見てみると、手の甲には奇妙な紋様が刻まれてあった。

これは?

「その紋章は闇の住人である証『闇の象徴ダークシンボル』だ。闇の住人なら誰もが身体のどこかにあり、また魔法を使うのに必要な紋章だ」

へぇ~。

「では話の続きをしよう、今から教える魔法『鎖』は簡単に言えば瞬間移動みたいな物だ。自らが思った場所に転移できる。まあ、目に見える範囲までだが」

便利だね~、魔法って。

「さあ、やってみたまえ。これが出来ないと他の魔法も使えないことになるぞ?」

うわぁ、これは・・・でもやるしかない!

私は瞳を閉じ彼、GMの真正面に転移するように念じた。

するとどうだろう、右手の甲の紋章が輝き、ほんのりと熱を帯びた。

その瞬間、私は風を切る音と少し強い風圧を感じた。

目を開けてみたら私は彼の真正面にいた。

これが鎖・・・凄い、これが魔法。

「ふむ、上出来だ。それだけ出来るなら心配は無用だな」

彼がそう言った瞬間、私の視界は歪み始めた。

え?うぇ!?なにこれ!?

「おっと時間だ、これ以上君は虚無ここには居られない。夢が醒めてしまうようだ」

夢?

「私は今、君の夢の中に介入している。

だから君の夢が醒めてしまうと私は放り出されてしまうのだ、逆に君が私に会いたいと思って眠りに就けば何時でも会えるのだがね」

ふ~ん

「さてと、時間がきた。これからは君は今まで経験したことがない素晴らしい出来事に遭遇するだろう、また逆もしかり、だがどんな事にも挫けず前に進め、私が言えることはこれだけだ、さぁ目覚めの時間だよ名も無き少女、何時でも会いにこい」

その一言を聞いた後、私はまた暗い闇の中に飲み込まれるのでした・・・


登場人物紹介のため次回予告は無しです

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