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砂漠



―旅立ってから約三ヶ月、今一度この砂漠に戻って来た。






…が、流石に無理をさせ過ぎたせいかバイクの乗り心地がイマイチ悪い。


「…ガソリンも無いじゃないか。」



少しイラついた。


一刻も早く街に行かなければ…



僕は仕方なくエンジンを速めて、急ぎ足に街へ辿り着こうとした。





それでも運命は残酷なものである。

エンジンを速めた瞬間、ガコッと言う音共に排気口から黒い煙が出たと同時にバイクはゆっくりと停止してしまった。




「また名無に怒られるじゃないか…。」




そう、このバイクは元々他人のもの。

僕が乗り回して良いものじゃないのだが、特別に許可を貰い旅の相棒として貸してもらっていた。

しかし、先程の故障によっては買い換えなくてはならない。


なんだかんだこの旅で彼女―名無のバイクを四台ほど壊してしまっている。

御陀仏になっていなければ良いのだが、希望は無さそうだ…。





溜め息を尽きながら自分専用の修理器具をバイクの荷台から取り出した。



"Karumera"と小さく白い文字で書かれた車体を見回す。

すると、エンジン付近からかなりの熱を感じた。

どうやら故障の原因はオーバーヒートの様だった。



ハッキリ言って、この砂漠地帯の温度は三十度は超えている。

降り注ぐ直射日光もかなり眩しいし暑い。

エンジンがオーバーヒートするにはうってつけ過ぎた場所という訳だ。




コイツの車体はカーキ色のボディに白縁の赤ラインが入っている。

それに比べて僕の服装は全身真っ黒の衣装。



…僕のがオーバーヒートしやすいんじゃないか?と思えるぐらいだ。




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