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2:イケメン男性名前は瑠依

時に私は何気なく考え始めた。

私が見た夢は何だったのか。

まだ、頭の中でグルグルしている。

学校に向かい登校途中、私は腕を組み歩きながら考えていた。

結局あの夢は途中で終わってしまうし。

あのイケメン男性は誰だったのか?

そういう疑問ばかりが募って、はっきり言えば学校なんて行く気分じゃないのに。

だけど、うちの母春日留美子は朝から「何馬鹿なこと言ってるの!さっさと朝食を食べて学校に行きなさい!」と私を家から放り出した。

母春日留美子はファッションデザイナーで、私が高校生になってから現役デザイナーとしてバリバリ仕事をこなしている。

けれど、何事にも手を抜かない性格の持ち主で、家事はおろか他のことに関しても一切手を抜かない完璧主義である。

そのため、娘が学校を休みたいとか言うのは許せず、必ず学校に行かせる。

その性格は災いすることもあるが、その部分は父春日恭一郎が補足している。

そんなこと言っているうちに、学校に着いてしまった。

「キンコ~ン、カンコ~ン」

朝の予鈴が校門の所で鳴っている。

まずい、考え事をしていたら遅刻しかけたの忘れてた。

冷や汗いや何とも言えない汗が体中から出そうだった。

「ひぇ~」と心の中で思いながら、とにかく教室目指してダッシュする。

その時、下駄箱の前である人とぶつかってしまう。

思わず慌てて相手の顔を見る。

そこには、茶髪のイケメン男性がいた。

何と、私が昨日夢見たあのイケメン男性である。

私は一瞬だけ目をパチクリさせた。

「ごめんなさい。急いでいたもので。」

とりあえず正気に戻り、お詫びのお辞儀をする。

私が下駄箱に向かおうと歩き始めると、イケメン男性が突然左手を掴んできた。

「ちょっと待ってくれ、君と話がしたい。」

イケメン男性は私の左手を掴んで下駄箱から外に出ようとする。

私は何が何だか分からなかった。

でも、分かっていたのが今日は遅刻か欠席になるということ。

母の怒りもといお叱りが目に見えていた。

心の中で私はため息をついた。

イケメン男性いや彼に言われるまま一緒に外に出て草の茂みに隠れる。

「な、何ですか。あなた一体私に何の用があるんですか。」

彼は真っ直ぐな瞳で私を見つめた。

キラキラ光るような眼差しで、私の手をとる。

「会いたかった、夢の中の愛しい人。」

「はぁっ!」

思わず私は驚嘆した。

彼はやっぱり私の夢に現れたイケメン男性だった。

「ところで、あなたの名前は?」

彼の瞳はキラキラしていたが、とりあえず興味本位で聞いてみた。

「僕の名は、瑠依。訳あって苗字はないんだ。」

「君の名前は?」

「私の名前は、春日愛よ。」

「愛か~、いい名前だね。愛らしい名前だ。」

「それはどーも。」

私は皮肉そうに言い返した。

「じゃあ、愛今日からよろしく!今日から、僕は友達さ。」

「えぇ~、何それ~、勝手に決めないでよ。」

私はその場に座り込み思わず泣いてしまった。

瑠依は疑問そうに私を見ていた。

私の夢とこれからどうなるの~。

こんなんで、私の夢ちゃんと取り返せるの~。

瑠依君登場!

愛の周りにはこれから一体どんな人物が現れる?

夢は夢のままでいたい。

この物語はまだまだ続きます~!

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