06 意識は有限で再利用されていて、世界はゲームかもしれない件
意識が“外部にある”という仮説が、
世界そのものの正体へと話題を押し広げていく。
A君「……もし意識が脳の外にあるなら、
身体って何なんだ?」
B君『出力装置じゃね?
ゲームのコントローラーみたいな』
A君「いやコントローラーは
入力装置だろ」
B君『あ、そうだったわ』
O君《正しくはこうだね。
コントローラー=入力装置
画面やスピーカー=出力装置
本体=処理装置》
AB君【じゃあ人間ってさ、
感覚器官が入力で、
身体の動きが出力で、
脳が処理装置……
そういう構造になるよね】
A君「で、意識は……
“外部サーバー”みたいな存在か」
B君『なんか急にSFっぽくなってきたな』
O君《でも理論としては整合性がある。
脳は“信号を処理する端末”だと
考えられる》
気づけば AB君が黒板の前に立ち、
白チョークで “端末=脳” と書き、
黄チョークで “入力/出力” を囲み、
ピンクで “外部サーバー=意識?” と矢印を描き、
赤チョークで “接続解除=死” と強調する。
コンコン、と黒板を叩く。
AB君【はいっ!注も〜く!】
AB君【じゃあさ、死んだらどうなるの?】
A君「端末が壊れて……
出力できなくなるだけ……とか?」
B君『意識自体は
消えないってこと?』
O君《可能性は高い。
意識が外部にあるなら、
肉体の死は“接続解除”にすぎない》
A君「じゃあ赤ちゃんは?」
AB君【初期化された端末。
新品の出力装置】
B君『でもさ、たまに
“前世の記憶がある子”とかいるよな』
O君《リセットし忘れ、だね》
A君「……管理者がいるってことか?」
O君《意識の割り当てを行う
存在が必要になる》
B君『管理者って……神?』
A君「いや、もっとこう……
システム管理者みたいな」
AB君【じゃあこの世界って……】
A君「……ゲーム?」
四人は黙り込む。
O君《シミュレーション仮説は
昔からある。
もし意識が外部にあり、
肉体が端末なら……
この世界は“仮想環境”である
可能性が高い》
B君『じゃあ俺たちの意識って
どこから来たんだよ』
A君はゆっくりと息を吸う。
A君「……それが分かれば、
全部分かる気がする」
A君「俺たちの意識は……
どこから来たんだ?」
出演:A君・B君・O君・AB君
端末としての脳、外部サーバーとしての意識。
その構造を考え始めた瞬間、
世界そのものが“仮想環境”に見えてくる。
AB君の赤チョークは、今回も
“境界線の外側”を示しているようだった。
次回、A君は「意識の供給源」という
さらに深い領域へ踏み込むことになる。
今回のキーワード:
「外部サーバー」「端末」「接続解除」「管理者」「仮想環境」「黒板」




