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01 タイムマシンの話をしていたら、なぜか不老不死の話になった件 ~意識の座標と脳素材の謎を追う僕らの放課後~  作者: とまCo


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03 一卵性双生児は同じDNAなのに同じじゃない件

双子の話から“主観の連続性”へ。

放課後の教室で、4人は魂の正体に一歩近づく。


 放課後の教室。

 夕日の色はゆっくり変わっているようで、

 でもどこか“止まっている”ようにも見える。


B君『なあA君。

  さっきの続きなんだけどさ』


A君「魂の話?」


B君『そう。

  一卵性双生児ってさ、DNA同じじゃん?

  でも同じ人間にはならないよな』


O君《遺伝子が同じでも、

  同じ人間にはならないね》


A君「だよな。

  見た目は似てても、性格も好みも違うし」


 そのとき、AB君が黒板の前に立ち、

 白チョークで “DNA=同じ” と書き、

 その横にピンクで “でも主観は別” と添える。


AB君【はい、ここ〜。今回のポイントで〜す】


B君『お前、黒板使うの自然すぎんだよ』


A君「まあ助かるけどさ……」


B君『じゃあさ、“脳の配線”ってどうなってんの?』


A君「そこなんだよ。

  脳の配線って、遺伝子だけじゃ決まらない。

  偶然の積み重ねで微妙に変わるし、

  経験でどんどん差がつく」


O君《つまり、同じ素材でも

  “主観”は一致しないということだね》


 A君は少し黙り込む。


A君「……じゃあさ。

  もし俺の脳を完全コピーしても、

  コピー先の“俺”は俺じゃないってこと?」


B君『まあ、双子が同じじゃない時点でそうだよな』


O君《主観の連続性が途切れた瞬間、

  それは別の存在になる》


A君「主観の連続性……?」


O君《さっきのA君と今のA君が

  “同じ自分”だと感じるのは、

  記憶が繋がっているからじゃなくて、

  “主観が途切れずに続いている”からだよ》


 AB君は黒板に “主観=連続性” と書き、

 その下に赤チョークで “コピー不可” と強調する。


AB君【ここ、テストに出るよ〜】


B君『だからどこのテストだよ』


A君「……じゃあ記憶って魂じゃないのか」


O君《記憶は“情報”だけど、

  魂は“主観の連続性”だと思う》


A君「……じゃあ魂って、コピーできないのか?」


O君《コピーした瞬間、

  それは“別の主観”を持つ存在になる。

  だから魂は複製できない》


 A君は机の上のスマホを見つめる。


 さっき届いた “unknown-node-01” のメール。

 未来から情報が送られてくるのだとしたら──

 魂はどう扱われるのだろう。


A君「……魂が情報じゃないなら、

  未来に送ることもできないのか」


B君『情報だけ送れても、

  魂は送れないってこと?』


O君《その可能性は高いね。

  情報転送型タイムマシンでは、

  魂は移動しない》


A君「じゃあ……未来に行く“俺”は、

  俺じゃないのか」


 放課後の教室は静かなまま。

 夕日の色だけが、ゆっくり変わっていく。


 A君の胸の中だけが、

 深い問いで満たされていく。


出演:A君・B君・O君・AB君


同じDNAでも同じにならない。

その事実が、A君の“主観”への疑問をさらに深めていく。

AB君の黒板の書き込みは、ただの落書きに見えて、

どこか“外側”の視点を帯びていた。


次回、A君の“自分とは何か”という問いが、

さらに具体的な形を取り始める。


今回のキーワード:

「双子」「主観の連続性」「魂=コピー不可」「unknown-node-01」「黒板」

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